減益ながら市場の期待を大きく上回った3月決算銘柄は
7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算発表も8月中旬に終わりとなりました。その決算発表を振り返ってみると経済活動の再開やサプライチェーンの改善などに加えて、円安や値上げなどを追い風に増益となった銘柄も多くみられます。その一方で原材料高などの影響で減益となった銘柄もあります。
しかし、減益となったものの市場の期待を大きく上回った銘柄もみられます。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算企業のなかから、第1四半期の営業利益は減益となったものの、コンセンサス予想を10%以上上回って着地した銘柄をピックアップしてみました。例えばブラザー工業(6448)は中国経済の減速で工作機械の市況が悪化したことなどから第1四半期の営業利益は前年同期比で12%減となりましたが、コンセンサス予想を38%近く上回っています。