「夏枯れ相場」の転換点になってきたレーバーデイ

9月4日はレーバーデイで、米国の金融市場は基本的に休場となる。ただし、このレーバーデイは、経験的には米ドル/円の場合でも、それまでの方向感のない展開が一変し、一方向に大きく動き出すタイミングになることが多かった。それだけに、今後の動きについては注意が必要かもしれない。

レーバーデイ明けは、欧米のトレーダーにとっては実質的な夏休み明けに位置付けられる。このため、夏休み明けでトレードを本格再開したトレーダーは、まだまだリスク許容度に余裕があることから、ポジションを長く維持する可能性が高く、結果として相場も一方向へ大きく動きやすくなったと考えられた。

たとえば、2021年の場合は、レーバーデイ明け直後ではなかったものの、9月後半から米ドルは一段高に向かった(図表1参照)。また2020年の場合は、それまで106円台で推移していた米ドル/円が、まさにレーバーデイ明けから104円割れ近くまで一段安に向かった。そして、2018、2019年は、米ドル/円はレーバーデイ明けから一段高へ向かった(図表2参照)。

【図表1】米ドル/円の日足チャート (2020年9月~2021年11月)
出所:マネックストレーダーFX
【図表2】米ドル/円の日足チャート (2018年9月~2019年10月)
出所:マネックストレーダーFX

このように方向は米ドル高、米ドル安と様々だったが、これまで見てきた4年間については、レーバーデイ明けから間もなく、2021年の場合のように遅かった場合でも9月中に、米ドル/円は新たなトレンドが発生していた。

2022年の場合は、すでにそれまでに歴史的な米ドル高・円安が展開。例年は「夏枯れ」とされ、小動きで方向感の出にくい8月も、月初の130円から140円近くまで米ドル高・円安が展開するといった「夏枯れ知らず」の結果となった。ただそんな2022年の場合も、レーバーデイ後は一段と米ドル高・円安が加速するところとなった(図表3参照)。

【図表3】米ドル/円の日足チャート (2022年9月~)
出所:マネックストレーダーFX

以上のことから、最近にかけて144円半ば~146円半ば中心の方向感のない展開が続いてきた米ドル/円は、レーバーデイ後、この間のレンジを抜けて一方向に動き出す可能性が高いのではないか。

問題はその方向が米ドル高・円安か、それとも米ドル安・円高なのかということ。その最初の手掛かりになるのは、これまで約半月続いた144円半ば~146円半ば中心のレンジをどちらの方向に抜けるかということになりそうだ。