【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 35,307.63  △26.23 (8/14)
NASDAQ: 13,788.33  △143.48 (8/14)

1.概況

米国市場は半導体株などハイテク株への買いを支えに上昇しました。7ドル安でスタートしたダウ平均は朝方に111ドル安まで下落する一方で、昼前に54ドル高まで上昇するなど一日を通して一進一退の展開となり結局26ドル高の35,307ドルで取引を終え3日続伸となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も143ポイント高の13,788ポイントと反発となっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げ、情報技術が2%近く上昇したほか、コミュニケーション・サービスも1%高となっています。一方で公益事業や不動産などの5業種が下げています。

4.個別銘柄動向

アナリストが強気の見通しを示したエヌビディア[NVDA]が7%余り上昇しました。他の半導体関連銘柄にも買いが波及し、マイクロン・テクノロジー[MU]が6%以上上昇したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]も4%余り上げています。インテル[INTC]も2%以上上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったうえ、テキサス・インストゥルメンツ[TXN]も2%を超える上昇となっています。また、半導体製造装置株も堅調でアプライド・マテリアルズ[AMAT]とラム・リサーチ[LRCX]、KLA[KLAC]が揃って2%以上上げています。さらにUSスチール[X]が急伸し37%近く上昇しました。同業のクリーブランド・クリフ[CLF]がUSスチールに買収を提案したと発表したことで買いを集めました。クリーブランド・クリフも業容拡大への期待から9%近く上げています。一方でテスラ[TSLA]が中国で多目的スポーツ車(SUV)2車種の価格を引き下げたと発表したことから1%余り下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.04%高い4.19%となりました。ドル円は145円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。また、本日は寄り付き前の8時50分に4-6月期の国内総生産(GDP)が発表される予定で注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)