東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は米国株安を受けて4日ぶりに反落となりました。30円安の32,346円で寄り付いた日経平均は取引開始から5分余りで157円安の32,220円まで下落した後下げ幅を縮めるとプラスに転じました。しかし、30円高の32,407円で伸び悩むとマイナスとなり後場に入り13時10分過ぎには201円安の32,175円まで下落しました。その後下げ渋ると14時20分過ぎに93円安の32,283円まで戻す場面もありましたが、引けにかけて下げ幅を広げると結局172円安の32,204円で取引を終えています。一方で新興株は堅調で東証マザーズ指数が上昇となっています。

2.個別銘柄等

第1四半期決算を発表した神戸製鋼所(5406)が一時15.4%高となり年初来高値を更新しました。原燃料価格の下落で採算が改善することなどから1500億円とみていた通期の営業利益の見通しを1650億円に上方修正したことや、従来15-25%としていた配当性向の目安を30%程度に引き上げたこともあり買いを集めました。資生堂(4911)も一時4.5%高となりました。化粧品販売が中国や日本で回復していることで上期のコア営業利益が前年同期比で59.9%増となったことから買いが優勢となりました。

また、同じく上期決算を発表した住友林業(1911)やアシックス(7936)が急伸し年初来高値を更新しました。住友林業は米国での新築戸建て住宅の販売戸数が想定を上回ると見込まれることなどで1015億円とみていた通期の営業利益の見通しを1305億円に引き上げたことから一時12.7%高となりました。アシックスもシューズの販売が国内外で大幅に伸びていることにより通期の営業利益の見通しを370億円から460億円に上方修正したことで一時14.1%高となっています。さらに中国政府が週内にも中国人の日本への団体旅行を解禁する可能性があると伝わったことから百貨店株が高く、三越伊勢丹ホールディングス(3099)が一時6.3%高、J.フロント リテイリング(3086)と松屋(8237)が一時4.1%高、エイチ・ツー・オー・リテイリング(8242)も一時6.9%高となり、三越伊勢丹ホールディングスとJ.フロント リテイリングは年初来高値を更新しています。一方でニコン(7731)が一時21.5%安となりました。半導体顧客の露光装置の稼働率低下に伴ってサービス収益が悪化したことなどで第1四半期の営業利益が前年同期比で78.6%減となったことから売りが膨らみました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は172円安となりました。米地銀の格下げを受けて金融株に売りが広がり昨日の米国市場が下落となったことから反落となりました。朝方の売り一巡後に下げ渋ると一時プラスとなる場面もありました。しかし、伸び悩むと後場に入り200円以上下げる場面もありました。そのため上値の重さが改めて意識されそうです。なお、決算発表が佳境を迎えています。本日も引け後には富士フイルムホールディングス(4901)やソニーグループ(6758)、ホンダ(7267)、オリンパス(7733)、アサヒグループホールディングス(2502)、サントリー食品インターナショナル(2587)、ブリヂストン(5108)などが決算を発表する予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)