「海の日」の3連休、私は登山に行きました。海よりも標高が高い山の方が涼しいと思いきや、とんでもなく暑かったです。熱中症にならないように、水分補給をしつつ、こまめに休憩しながら、往復24kmを歩きました。

登山の際、私は、本やウェブサイトなどで写真や地図を見ながら登山計画を立て、登山当日は色々想像を膨らませて登山口に立ちます。が、登山口に立つと、目の前には山道しかなくて、ゴールも山の全体像も見えません。少しずつ歩を進めると、高い樹々が少なくなってきて視界が広がり、あるいは、尾根道に出たりして、「あ!あれが山頂だ!」、と期待してまた一歩ずつ前に進みます。そしてそこにたどり着いたら、その先にまた道が続いていて、山頂はまだ先だったというオチ。登ってみないと次の道が見えないんですよね。また、ゴールが移動しているわけではないのですが、自分が立ってる位置、見ている方向でゴールの見え方が変わる。人生みたいです。

着実に歩を進め、いよいよ山頂に立ちます。振り返ると歩いてきた道が見え、360度の景色が広がり、空と大地の接点を感じます。下から見上げていた時にはまったく想像できなかった景色。登ってみないと見えなかった世界がそこにある。登山は本当に奥が深いです。

ただ、登山にはリスクもあります。また、完全自己責任です。分かれ道がいくつもあり、道を間違えれば遭難の恐れもあるし、滑落の危険も。私は、自分の技術がまだ備わっていないと自認しているので、雪山登山の経験はありません。また、天候の悪化により、これ以上は危険だと感じたため、途中で引き返したこともあります。足が疲れてるな、と思ったら転んでケガをする前に休みます。そうやって、リスク管理をしています。

少しずつ経験を積み、様々なケースを想像できる引き出しを増やし、リスク判断につなげています。投資/資産運用の話も常にリスクとセットで語られますが、その振れ幅(リスク)は、理屈ではわかりつつも、ある意味経験しないと理解できない部分があり、よく言われる話ですが、まずは試しに少額でも良いからちょっと経験してみるのが良いのでしょうね。

しかし、山は良いよ、低い山からでも良いから登ったら?と言われただけで皆が山に登るわけでもなく、いよいよインフレだし資産運用しておいた方が良いよと言われてすぐに「よし!これに投資しよう!」となるものでもないです。新しいNISAが話題の今だからこそ、お客様が一歩先に進めるように、資産形成を身近に感じられたり、試してみることができたり、知りたい情報をすぐ手に入れられる世界を作っていけるよう、尽力していきます。