先日、マネックスの方々と老舗店の江戸前寿司を食べに行きました。相当なコスパで、お座敷で、6皿の魚尽くしにお寿司プラスデザート、2時間飲み放題付きで数千円という優れものでした。

当然その場でも、日本はこんなに安い、一方海外は 、という話で盛り上がりました。NYでは、この値段だとビジネス・ランチにしかならないかも、とか…。もちろん給与水準が違うので単純比較はできないでしょうし、足元の円高の動きでまた少し様子が違ってきたかもしれません。

ただ、やはり、幹事の方々のサーチコストは相当かかっているようです。あれこれ人々の舌の記憶を聞いて、口コミを読んだり、価格を比較したり、店主は騒々しい客に寛容かそれとなく調べたり。 受け身の参加者の私などは、そのサーチコストをかけずに食べに行けたので、安さ爆発、感激の江戸前寿司体験でしたが。

こうしたサーチコストは、全体的な物価高の流れでますます上昇することでしょう。将来的には生成AIが手助けしてくれるでしょうが、今のところは相当属人的な技だと思います。そして、だんだんとサーチコストをかけても報われないくらい高いお店だらけになったとき、そうした努力はあきらめて、インフレを“許容”するようになるのでしょう。

次回の幹事が決まるまでけっこう時間がかかっていましたが、これにももしかしたら、サーチコストの高さがかかわっている可能性もあるでしょう。そろそろ、激安店にも本格インフレの波が押し寄せつつあるのかもしれません。