【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 34,261.42 △317.02 (7/11)
NASDAQ: 13,760.70 △75.22 (7/11)
1.概況
米国市場は個別に材料が出た銘柄を中心に買いが入り続伸となりました。112ドル高でスタートしたダウ平均は昼過ぎに250ドル高余りまで上昇した後一旦伸び悩みましたが、その後も堅調に推移すると引けにかけて一段高となり結局317ドル高の34,261ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も75ポイント高の13,760ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでもエネルギーが2%を超える上昇となったほか、公益事業と資本財・サービス、金融、不動産、コミュニケーション・サービスも1%以上上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中22銘柄が上げました。そのなかでもスリーエム[MMM]が投資判断の引き上げを受けて5%近く上昇したほか、セールスフォース[CRM]もクラウドサービスの値上げを発表したことで4%近く上げています。また、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]も2%を超える上昇となり、ボーイング[BA]も4-6月期の民間機の出荷台数が良好な伸びとなったことから2%以上上げています。一方で8銘柄が下げ、メルク[MRK]が1%以上下落しています。ダウ平均構成銘柄以外では、パソコンとプリンターのHP[HPQ]が4-6月期のパソコンの出荷台数が同業他社ほど減少しなかったとの調査会社の発表を受けて6%余り上げています。さらに11-12日開催の「プライムデーサマーセール」への期待からアマゾン・ドット・コム[AMZN]が1%を上回る上昇となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%低い3.97%となりました。ドル円は140円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。今晩に米消費者物価指数(CPI)を控え様子見となりやすいなかで日経平均がどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)