【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,051.70  ▼46.46 (5/1)
NASDAQ: 12,212.60  ▼13.99 (5/1)

1.概況

米国市場は長期金利の上昇が重石となり小幅に反落となりました。18ドル高でスタートしたダウ平均は昼過ぎに159ドル高まで上昇しましたが、その後伸び悩むと取引終盤にマイナスに転じ結局46ドル安の34,051ドルで取引を終え3日ぶりに反落となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も13ポイント安の12,212ポイントと4日ぶりに反落となっています。

2.経済指標等

4月の米ISM製造業景況感指数は47.1と前月から上昇し市場予想を上回りました。3月の米建設支出も前月比0.3%増となり市場予想を上回っています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が下げ、エネルギーと一般消費財・サービスが1%以上下落しました。一方でヘルスケアや資本財・サービスなどの5業種が上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではインテル(INTC)が2%超える下落となったほか、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)も2%近く下げました。ボーイング(BA)とアメリカン・エキスプレス(AXP)も1%以上下落しています。一方で経営破綻したファースト・リパブリック・バンク(FRC)を買収したJPモルガン・チェース(JPM)が2%以上上昇し、ナイキ(NKE)も1%近く上げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、クルーズ船株の上昇が目立ちました。ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)が決算で売上高が市場予想を上回ったことなどで9%近く上げたうえ、他のクルーズ船株に買いが波及しカーニバル(CCL)が3%高、ロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)も2%を超える上昇となっています。また、車載半導体のオン・セミコンダクター(ON)が決算で売上高や1株利益が市場予想を上回ったことで9%近く上げています。

5.為替・金利等

長期金利は米ISM製造業景況感指数が前月から改善し市場予想を上回ったことで0.14%高い3.57%となりました。こうしたなかドル円ではさらに円安が進み137円台半ば近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は円安を受けて上昇してのスタートが予想されます。明日からの5連休を前に様子見となりやすいなかで日経平均がどこまで上値を伸ばすことができるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)