先週、BTC(ビットコイン)はじわりと高値を更新し、一時385万円を超えました。3月の金融市場はクレディスイスやドイツ銀行の株価急落などで荒れましたが、最終週に株式市場も為替市場もリスクオンで動きました。
マーケットは落ち着きを取り戻しているようですが、米国や欧州は引き続き政策金利を引き上げており、急激な金利上昇は様々なかたちで影響をもたらすでしょう。
私は2023年は、資産への信用力が試される年になると考えています。こういった背景から、アルトコインよりもBTCに注目が集まるのではないでしょうか。
今週も詳しくチャート分析を見ていきましょう。
BTC(ビットコイン)は高値圏で推移
BTC/JPY日足チャート分析です。
直近安値は350万円のサポートラインとなりました。その下にも、2月に付けた高値である340万円付近にもサポートラインが引けます。よって、4月はこの2つの価格帯がサポートとして大きく寄与すると考えています。
ここを割り込むほどの悪材料が出た場合は、割り切って損切りを検討したいと思います。それ以外では基本的に上方向に攻めるスタンスをキープしたいと考えています。
まずはSMA30(1ヶ月移動平均線)ですが、現在340万円付近で推移しています。この上昇角度ですと、今週中には350万円まで上昇しそうです。そうなると、さらにサポート要因が350万円以上で増えることになります。
週末には350-360万円に達し、よりサポートが切り上がっていくイメージです。これはポジティブなテクニカル要因ですので、期待のサポートとして判断して良いと思います。
続いて、4時間足チャート分析です。
アセンディングトライアングルを形成中です。MACDはすでに十分調整しており、いつでも急上昇するエネルギーをしっかりと貯め込んでいます。一度、トレンドラインまで戻ってからの反発ですと、385万円のレジスタンスラインを大きく突破できるように思います。
ドル建てですと、ちょうど29,000ドルの重要なレジスタンスラインとぴったりと重なります(1ドル=133円で換算)。それを超えた場合は30,000ドルという節目もありますが、1,000ドル差なので、勢いで超えていけるようにも考えています。
次のレジスタンスラインは32,500ドル付近、円建てでおよそ430-435万円ゾーンを想定し、その手前でようやく一部利益確定する展開をイメージしています。
今週の4時間足はかなり良好な形状です。追加の買いを検討される方は、このトレンドラインからの追加エントリーが良いのではないでしょうか。
ETH(イーサリアム)は堅調に推移
続いて、ETH/JPY日足チャートです。
並行チャネルラインの上部で推移しています。BTCほどではありませんが、アルトコインの中では堅調です。
先週と変わらず、レジスタンスラインは24万5,000円-25万円が意識される状況です。ここを突破できますと、2022年夏頃に付けた27万円付近の高値が目標となりそうです。
ETHに関しても、サポートはSMA30(1ヶ月移動平均線)を意識し、押し目買いスタンスを維持したいところです。4月は大型アップデート「シャンハイ」も予定されていますので、アップデート前後の10日-15日の値動きに注目したいと思います。
今回のアップデートは投資家の観点で見ますと、売材料が強めです。しかし、このアップデートに伴うシャーディングが秋頃に予定されていますので、今回のアップデート後についてもポジティブ目線で考えています。
今週もBTCに対しては強気、ETHに対しては期待感を抱きつつ、ともに買い目線を継続していきたいと思います。