先週発表された1月の米CPI(消費者物価指数)と米PPI(生産者物価指数)は、市場予想を上回る結果となりました。雇用統計や小売指標と合わせて見ても、1月の米経済指標は軒並み好調です。2023年に米国がリセッションとなるリスクが大幅に後退したとの見方を示すレポートも出てくる状況でして、私は米国経済の底力を感じています。
CPI・PPIの結果を受けて、米金利は上昇し、マーケットは株安で反応しました。ゴールド価格も下がっています。しかし、BTCは先週も高値を更新しました。これは、世界的に見てBTCの資産としての価値やシェアが広がってきているためだと考えています。
BTC(ビットコイン)、週足レベルでボトムアウトなるか
BTC/JPY週足チャート分析です。
下降トレンドラインを右方向にしっかりと抜けてきており、レジスタンスラインまで上値を追い込みました。338−340万円付近は、過去に何度も止められたレジサポラインとなります。このラインを明確に突破できると、さらに上のレジスタンスラインを目指す展開となるでしょう。MACDも1年ぶりぐらいにプラス圏に突入しそうです。
週足レベルでもボトムアウトが確認できる日が近づいてきているように思います。
日足チャートで押し目買いの目安を探りましょう。
日足レベルでは前回のレジサポラインでの押し目買いが最も有力でしょう。 313-315万円を意識し、このサポートラインをバックにした押し目買いが戦略の1つとして挙げられそうです。
もう1つは、SMA30(1ヶ月移動平均線)をバックにした買い戦略でしょう。上昇に弾みがつき始めていますので、そう簡単に割り込まないように思います。
現状、SMA30は305万円付近で推移していますが、週後半から週末にかけて切り上がっていくでしょう。そのため、時間の経過とともにこのラインが上がってくることを想定してトレードすると良いでしょう。
今週の買い場レンジを305-315万円でイメージし、メインレンジを315-340万円に意識した値動きを予想しておきます。
ETH(イーサリアム)、押し目買いのチャンスは条件が重なる週末か
続いてETH/JPY日足チャート分析に移ります。
下降トレンドラインはセカンドトライで明確に上抜けしました。次の押し目買いの水準は、下降トレンドラインがサポートになるケース、そして上昇トレンドラインがサポートになるケースです。この2つのラインが交わるタイミングに押し目が入れば、買い場となると思います。
この条件が成立するには、タイムスパンも重要になります。チャート上、ちょうど1週間後を目処に21万円とピッタリ重なるタイミングが到来すれば、買い増ししやすくなりそうです。
MACDもちょうどダイバージェンスを形成していることから、あと数日〜1週間程度待てればさらに買いやすくなると考えています。よって、今週後半から週末にかけての値動きを注視し、チャンスを探っていくのが良いのではないでしょうか。
思惑通りの展開で反発となれば、今度は上昇並行チャネルレンジを形成しながら上値を追いかける展開をイメージしています。この場合、3月に上値のレジスタンスライン25万円に到達することが次のターゲットとなっていきそうです。
今週もBTC、ETHともに買い目線を継続したいと思います。特にETHJ/JPYはテクニカル的に買いやすくなるのではないでしょうか。