新たな窓が発生するなか、レンジの下限に到達
前回のコラムではレンジの下限で下げ止まることができるのか、注目しましたが、大発会となる1月4日に窓をあけてレンジの下限に到達した後、1月5日に反発する展開となりました。
また、1月6日には下向きの5日移動平均線をわずかに上回ると、3連休明けの1月10日には窓をあけて3日続伸するとともに5日移動平均線が上向いているのが分かります。
このように、レンジの下限に到達した大発会と、その後の1月6日と10日に上方向にあけた窓でレンジの下限を下回ることが回避された格好になっており、反発への期待が高まる状況と言えそうです。
5日移動平均線上を維持できるかが反発継続のカギ
そのような中、これらの窓を埋めるのか、あるいは反発が続くのかが注目されるところですが、そのカギを握っていると考えられるのが5日移動平均線の向きと株価の位置関係です。
仮に株価が5日移動平均線上を維持するようですと、5日移動平均線の上向きが継続することになり、2022年12月27日と28日の間にあけた窓を埋めることが期待されるほか、12月27日の取引時間中の高値に接近したり、上回ったりすることが視野に入るのではないかと思われます。
その一方、5日移動平均線上を終値で維持できずに割り込んでしまうようですと、2023年に入って発生した2つの窓を埋めてしまうことに加え、レンジの下限を下回ることが考えられますので、反発が止まって下落に転じたときは注意が必要になるのではないかと思われます。
特にレンジの下限を下回ってしまうようですと、2022年3月15日と16日の間にあけた窓を埋めることも考えられますので、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に要注意です。
ただ、仮にこの窓を埋める水準まで下落した後に下げ止まるようであれば、反発に向かうことが考えられますので、見逃さないようにしたいところです。