【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 34,347.03 △152.97 (11/25)
NASDAQ: 11,226.36 ▼58.96 (11/25)
1.概況
先週末の米国市場は感謝祭の翌日で短縮取引となるなか高安まちまちとなりました。ダウ平均は連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが減速することを期待した買いが続き3日続伸となりましたが、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数はハイテク株に売りが出たことで3日ぶりに反落となりました。18ドル高でスタートしたダウ平均は昼前に192ドル高まで上昇した後伸び悩み引けにかけてやや上げ幅を縮めましたが堅調に推移すると結局152ドル高の34,347ドルで取引を終えています。
一方でS&P500株価指数が1ポイント安の4,026ポイントとなったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も58ポイント安の11,226ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産や公益事業、ヘルスケアなどの7業種が上げました。一方でコミュニケーション・サービスや情報技術などの4業種が下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではボーイング(BA)が2%高となったほか、ホーム・デポ(HD)とユナイテッドヘルス・グループ(UNH)も1%以上上げました。一方で中国の工場で労使トラブルが起き生産が大幅に遅れると伝わったことでアップル(AAPL)が2%近く下げ、インテル(INTC)も1%以上下落しました。ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株が軟調でネットフリックス(NFLX)が2%安となり、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も1%安となっています。また、半導体株も安くアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)とエヌビディア(NVDA)、クアルコム(QCOM)、テキサス・インスツルメンツ(TXN)が1%以上下げ、マイクロン・テクノロジー(MU)も1%近く下落しています。
5.為替・金利等
先週末の長期金利は変わらずの3.69%となりました、ドル円は139円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は先週末の米国市場でダウ平均が続伸となったことから上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)