久し振りのヨーロッパ。先ずはフライトが、ロシアを避けて飛ぶので、やたら時間が掛かります。羽田からフランクフルトまで、前は11時間か12時間程度だったと思うのですが、今回は15時間ほど掛かりました。羽田からアラスカに向かって北東に飛び、ベーリング海峡上空を越え、北米大陸の北を飛び、グリーンランド上空、ノルウェーの西端、デンマーク上空を飛んで、ドイツに入り、フランクフルトに到着しました。ロシア上空を飛んでいたのが、北米の北を飛ぶルートになったのです。普通のメルカトール図法の平面世界地図で見ると、従来は日本から左に飛んでいたのが、右に飛んでいく、即ち東半球ではなくて西半球を行くので、全く別世界のように感じます。しかしやはり地球は丸かった。色々な行き方で目的地に着くものです。
12時間のフライトには慣れていますが、その後の追加の3時間はキツいです。流石に飽きます、そして筋肉が拘縮します。便数が少ないために接続も悪く、フランクフルト空港で4時間ほど乗り継ぎに時間が掛かり、更に1時間半飛んで目的地へ。飛行機に乗ってから飛行機を降りるまでに21時間。家を出てからホテルに着くまでは文字通り丸一日掛かりました。ウクライナとロシアの問題は、こんな所にも大きな影響を及ぼしています。
フランクフルト空港では、マスクをしている人は100人にひとりもいない感じで、ラウンジでも従来のビュッフェがそのままで、コロナは完全に過去のものでした。然しながら飛行機に乗る時は皆どこかからかマスクを取り出してつけていました。30人にひとりぐらいマスクをしていないと、飛行機に乗るところで乗務員からマスクを手渡されます。しかし神経質な感じは一切ありませんでした。日本もこのような運用でいいのではないかと私は思います。
目的地はノルディック諸国のひとつなのですが、全てのことがコロナ騒動の前と一緒でした。握手し、近くで話し、部屋の中に大勢入って、ビュッフェで食べて。もちろんマスクはしてません。ノルディックは、ほとんど現金が使われない国々です。消費者の支払いに占める現金比率は6%に過ぎません。個人間(友達の間など)のお金のやり取りも、ほとんどデジタルアプリです。所変われば品変わる。様々なパースペクティブを持つことは大切です。更に観察を続けたいと思います!