ユナイテッド‧エアラインズ‧ホールディングス(UAL)決算:1株利益は1.43ドルで市場予想を下回る

ユナイテッド航空は、米国の大手航空会社である。サンフランシスコ、シカゴ、ヒューストン、デンバー、ロサンゼルス、ニューヨーク/ニューアーク、ワシントンDCなどを拠点(ハブ)空港としている。競合大手に比べより海外旅行に重点を置いたハブ&スポーク型のネットワーク戦略をとる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★営業収入・・・前年同期比221%増の121.1億ドル(市場予想は120.1億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.43ドル(市場予想は1.88ドル)

第3四半期(7月‐9月期)ガイダンス 

★売上高…2019年比で約11%の増収

売上高は予想を上回ったが、調整済みEPSは黒字を回復したが、大幅に予想を下回った。
新型コロナウイルスのパンデミック発生以降、米政府の助成措置なしで今回初めて黒字を計上したが、人手不足などで拡大する需要を十分に取り込めなかった。

今後の株価見通し 

42ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

テスラ(TSLA)決算:1株利益は2.27ドルで市場予想を上回る

テスラは、2007年設立のカリフォルニア州パロアルトに本社を置く垂直統合型再生可能エネルギー企業である。電動モビリティ社会への移行を目指し、電気自動車の開発・製造を行っている。エネルギー発電用ソーラーパネルやソーラールーフ、また、住宅や商業ビルや公共施設向けに蓄電のためのバッテリーを販売する。高級セダン、中型セダン、クロスオーバーSUVなど、複数の車種を製造している。また、より低価格のセダン、小型SUV、ライトトラック、セミトレーラートラック、スポーツカーなどの販売を開始する計画である。2021年の世界自動車納入台数は、96万6千台をやや上回った。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比の41%増の169億ドル(市場予想は168.8億ドル)

★1株当たり損益(調整後)・・・2.27ドル(市場予想は1.83ドル)


売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。納車台数の年平均成長は50%との予測を維持、製品ロードマップに資金を提供するのに十分な流動性を有する。

今後の株価見通し

短期的に800ドルを目指す展開が予想される。

アルコア(AA)決算:1株利益は2.67ドルで市場予想を上回る

アルコアは、ボーキサイト採掘、アルミナ精錬、一次アルミニウムの製造などを手掛ける、アルミニウムの垂直統合企業である。ボーキサイト採掘およびアルミナ精製の生産量で世界最大規模を誇る。利益はアルミニウムのサプライチェーンに沿った一般的な商品価格による影響を受ける。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比29%増の36.4億ドル (市場予想34.5億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を    除く)・・・2.67ドル(市場予想は 2.39ドル)

1株利益、売上高とも予想を上回った。アルミを巡る最近の地合い悪化を同社がいかに克服しているかを示唆した。アルミナとアルミニウムは出荷量の増加が予想されるが、エネルギーと原材料のコスト上昇を完全に相殺することはできないとの見通しも示している。

今後の株価見通し

50ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

アボット・ラボラトリーズ(ABT)決算:1株利益は1.43ドルで市場予想を上回る

アボット・ラボラトリーズは、医療機器、成人および小児の栄養製品、診断機器およびテストキット、およびブランドジェネリック医薬品を製造および販売する。製品には、ペースメーカー、植込み型除細動器、神経調節機器、冠動脈ステント、カテーテル、乳児用調整粉乳、成人用栄養剤、分子診断プラットフォーム、免疫学的検査、ポイント・オブ・ケア機材などがある。米国外の売上高が全体の約60%を占める。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比10%増の112.57億ドル(市場予想は103.48億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.43ドル(市場予想は1.12ドル)

2022年通期ガイダンス

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・4.90ドル以上 
 (従来予想は4.70ドル以上、市場予想は4.86ドル)

売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。22年度通年ベース調整済みEPSガイダンスを引き上げ、予想を上回った。

今後の株価見通し

112.50ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

ASMLホールディング(ASML)決算:1株利益は3.54ユーロで市場予想を上回る

ASMLホールディングは、1984年に設立されたオランダに本拠を置く、半導体の製造に使用されるフォトリソグラフィシステムのリーダー企業である。フォトリソグラフィは、フォトマスクから半導体ウェハ上に回路パターンを露光するために光源が使用されるプロセスである。この分野の最新の技術進歩によって、チップメーカーではシリコンの同じ領域上のトランジスタ数を継続的に増やすことが可能となる。従来、リソグラフィは最先端のチップ製造におけるコストのかなりの割合を占めるが、チップメーカーでは、5ナノメートルのプロセスノードを超えて継続するために、ASMLの次世代EUVリソグラフィツールを必要とする。製品は、インテル、サムスン、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)などすべての大手半導体メーカーで使用されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比35%増の54.31億ユーロ(市場予想は52.63億ユーロ)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・3.54ユーロ(市場予想は3.47ユーロ)

第3四半期ガイダンス

★売上高・・・51-54億ユーロ(市場予想は64.8億ユーロ)

売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。受注が過去最高を記録して増益となった。ただし、続く第3四半期売上高、粗利率ガイダンスはともに予想を下回った。22年度通年ベース売上高の伸び率と粗利率ガイダンスもともに予想を下回った。ただし、株価は悪材料をかなり織り込んでおり上昇している。

今後の株価見通し

インターネット、ビッグデータ、自動運転等の発展において、世界で最も重要な企業だ。AIから自動運転に至るまで、未来の産業では、同社の重要度がますます増す。515ドル超えから投資タイミングを図ることに図ることになろう。