【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 31,990.04  △90.75 (7/25)
NASDAQ: 11,782.67  ▼51.45 (7/25)

1.概況

米国市場は今週に主力ハイテク企業の決算発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表など重要イベントを控え様子見となり方向感に欠ける展開となるなか小幅に高安まちまちとなりました。51ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に129ドル高まで上昇するなど概ねプラス圏での推移が続きましたが、取引終盤に売りが優勢になると77ドル安まで下落しました。しかし、下げ渋ると引けにかけ持ち直し結局90ドル高の31,990ドルで取引を終え反発となっています。また、S&P500株価指数も5ポイント高の3,966ポイントとこちらも反発となりました。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は51ポイント安の11,782ポイントと続落となっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや公益事業、金融、ヘルスケアなど8業種が上げ、エネルギーが3%を超える上昇となったほか、公益事業も1%以上上げています。一方で一般消費財・サービスと情報技術、コミュニケーション・サービスの3業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄では原油価格の上昇を受けてシェブロン(CVX)が3%近く上げたほか、トラベラーズ(TRV)も2%を超える上昇となっています。また、キャタピラー(CAT)とユナイテッドヘルス・グループ(UNH)、ダウ(DOW)、アムジェン(AMGN)も1%以上上げています。一方でセールスフォース(CRM)が3%近く下げ、マクドナルド(MCD)も1%を超える下落となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、決算が大幅な減益となり1株利益も市場予想を下回ったことで金鉱山のニューモント(NEM)が13%以上下げています。さらに取引終了後にウォルマート(WMT)が通期の1株利益の見通しを引き下げたことから時間外で大きく下落しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.05%高い2.80%となりました。ドル円は136円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が小幅に高安まちまちとなったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日本市場も米国市場同様に様子見ムードの強い一日となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)