ロシアに対する金融制裁がどれだけ速くてかつ効果的であるか、昨日のつぶやきで書きました。ドル建てで見たロシアのGDPを一瞬にして半分にし、かつ世界との交易を極めて難しくし、国内での物不足と強烈なインフレを惹き起こす。これは普通の経済制裁より遙かに大きい攻撃であり、通常の兵器による攻撃よりも或る意味でダメージは大きいかも知れません。これは、既に或る意味で、欧米諸国とロシアの間で交戦状態に入ったようなものかも知れません。

プーチンはこれら制裁に反応して、核ミサイル部隊と北部および太平洋艦隊の戦闘態勢の強化を命令したと報じられていますが、これだけを聞くと気が狂ったか、と思われますが、既に事実上の交戦状態にある、現代に於ける新しい形の戦争が既に始まったと考えると、少なくともその思考回路は分かる気がします。困るのは、今のロシアに欧米諸国等と張り合える手段が、核兵器しかないというのが、本当に厄介です。

一方で、ロシアは気化爆弾(サーモバリック爆弾)を使用したという報道もあり、それは流石に欧米の堪忍袋の緒が切れた、とも考えられます。今世界で起きていることは、有事です。日本は何をすべきなのか、自分は何をすべきなのか、冷静に、真剣に、考えねばいけないと思います。こんな日が来るとは思っていませんでしたが、現実から目を逸らしてはいけませんね。