昨日は、日本は世界最大の債権国であるけれども、金融資産の使い方としてそれでいいのか、今更ながら見つめ直さねば、というつぶやきを書きましたが、今更ながら見つめ直さないといけないシリーズ第2弾は少子化について。
世界の人口が増えていく中で、日本の人口が減っていくのは、このままほぼ無策で眺めていていい問題なのか?人口減は、強烈なデフレ圧力になり、それは株価にも重くのしかかりますし、そもそも国家の最重要要素が減ることなので、直に国力の低下に繋がることです。フランスなどの国は、子供の数が増えるにつれて減税措置を受けられるような税制上のインセンティブを実施していますし、アメリカなどの国は移民政策を持っています。要は、明白な人口デザイン政策を、国策として持っているのです。しかし日本にはそれがない。
私はかねて、国の作用の最も重要なことは、安全保障を含む治安、外交、そして人口政策の3つであり、その他のことは大概民間に任せることも出来るのではないか、と思っているのですが、この人口政策部分が今、益々重要になってきていると思います。経済の観点から然り、年金財政の観点から然り、安保の観点からも然り、日本国の未来を考えた時に、人口政策以上に重要な論点があるでしょうか?今更ですが、きちんと見つめ直したいですね。