ダウ(DOW)決算:一株利益は2.75ドルで市場予想を上回る

企業概要

ダウは、多角的な化学品製造会社である。科学と技術を融合させ、人間の進歩に不可欠な革新的なソリューションを開発する。ポートフォリオは、6つのグローバル・ビジネス・ユニットで構成され、パッケージング&スペシャリティ・プラスチックス、インダストリアル・インターミディエイツ&インフラストラクチャー、パフォーマンス・マテリアルズ&コーティングの3つの事業部門からなる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比53%増の148.37億ドル(市場予想は142.54億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.75ドル(市場予想は2.56ドル)

7-9月期決算(第3四半期)では、1株利益、売上高とも予想を上回った。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

同社株価は6月以来ベアトレンド下にある。63ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

【図表3】株価チャート
出所:トレードステーション

サウスウェスト航空(LUV)決算:一株損失は0.23ドルで市場予想を上回る

企業概要

サウスウエスト航空は、国内発搭乗者数でみて米国最大の国内航空会社である。700を超える航空機を運行しており、すべてボーイング737型機を採用している。飛行ルートの拡張にもかかわらず、大都市のハブ空港を使わず、小都市の空港間を結ぶレジャー・フライトに引き続き特化している。格安航空会社のビジネスモデルで事業を展開している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比161%増の46.79億ドル (市場予想は46.40億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.23ドルの赤字(市場予想は0.26ドルの赤字)

7-9月期決算(第3四半期)では、1株利益、売上高とも予想を上回った。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

アフターコロナが見えてくるまでは当面底値模索の動きとなろう。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

アメリカン航空グループ(AAL)決算:一株損失は0.99ドルで市場予想を上回る

企業概要

アメリカン航空グループは、予定有償旅客マイルで世界最大規模の航空会社である。シャーロット、シカゴ、ダラス・フォートワース、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、フィラデルフィア、フェニックス、ワシントンDCを主要なハブ空港とする。大規模な航空機リニューアルを完了し、米国の従来からある航空会社のなかで最も新しい航空機を保有している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比183%増の89.69億ドル(市場予想は89.36億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.99ドルの赤字(市場予想は1.03ドルの赤字)

★純損益(調整後)・・・前年同期比77%増の6.41億ドルの赤字(市場予想は6.74億ドルの赤字)

7-9月期(第3四半期)の売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

依然としてベアトレンド下にある。25ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

IQVIAホールディングス(IQV)決算:一株利益は2.17ドルで市場予想を上回る

企業概要

IQVIAホールディングスは、世界有数の受託研究機関であるQuintilesと、主要な医療データおよび分析プロバイダーであるIMS Healthの2016年の合併により誕生した。研究・開発部門では、主に医薬品、医療機器、診断薬企業に対する後期臨床試験の受託研究の提供に焦点を当てている。テクノロジー・アナリティクス部門では、製薬会社、プロバイダー、支払人、政策担当者を含むヘルスケア業界のクライアントに総合的な情報および技術サービスを提供する。仮想試験を含む臨床試験のためのデータや分析の提供も可能となっている。小規模契約販売事業も手掛ける。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比22%増の33.91億ドル(市場予想は33.51億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.17ドル(市場予想は2.11ドル)

★純利益・・・前年同期比33%増の4.23億ドル(市場予想は4.14億ドル)

第4四半期ガイダンス

★売上高・・・35.4-36.1億ドル(市場予想は34.8億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.37-2.47ドル (市場予想は2.38ドル)

2021年通期ガイダンス

★売上高・・・137.8-138.5億ドル(従来予想は135.50-137.00億ドル、市場予想は136.8億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・8.85-8.95ドル(従来予想は8.70-8.90ドル、市場予想は8.83ドル)

7-9月期(第3四半期)の調整済みEPS、売上高はともに予想を上回った。続く第4四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジもともに予想を上回った。2021年度通期ベース調整済みEPSガイダンスレンジを引き上げ、予想を上回った。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

主にバイオ医薬品企業に対し臨床研究および臨床試験サービスを提供するほか、ヘルスケア企業のマーケティング・販売戦略支援や、マネジメントコンサルティングを行っており、安定した需要に支えられて底堅い業績となっている。株価は上抜け待ちか。

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

AT&T(T)決算:一株利益は87セントで市場予想を上回る

企業概要

無線通信事業がAT&Tの最大の事業であり、売上高のおよそ40%を占めている。米国第3位の無線通信事業会社で、6,600万人のポストペイド(料金後払い)加入者と1,700万人のプリペイド(料金先払い)加入者に対して携帯電話端末の接続サービスを提供している。ワーナー・メディアは、HBO、ターナー・ケーブルネットワーク、およびワーナー・ブラザーズ・スタジオなどのメディア資産を有し、売上高の約20%弱を占めている。ワーナー・メディアをスピンオフ(分離・独立)し、ディスカバリー社と合併することで合意しているが、実現すれば新たな独立系メディア会社が誕生することになる。最近になって、150万人の顧客を有し、売上高の約17%を占める従来型のテレビ事業の持分の30%を売却した。同事業は、将来的にA&Tのバランスシートから切り離されることになる。事業者や世帯を対象とする固定通信サービス事業は、売上高の約20%を占めおよそ150万の顧客にブロードバンド回線サービスを提供している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比6%減の399.22億ドル(市場予想は404.83億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・87セント(市場予想は80セント)

★純利益・・・前年同期比16%増の62.94億ドル(市場予想は55.12億ドル)

2021年通期ガイダンス

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1桁台前半-1桁半ば台

7-9月(第3四半期)決算は、利益と無線通信の契約者数の伸びが市場予想を上回った。携帯電話の無料提供といった販促のほか、光ファイバーと第5世代(5G)通信網の拡大のコストを巡る懸念を和らげる格好となった。

【図表13】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表14】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

インターネット動画配信業界は競争が激化している。同社が第3勢力になっても、体力消耗戦に陥ることになろう。同社株の魅力は36年連続増配である配当貴族株としての実績と、高い配当利回りだったが、減配の可能性が高まったことで、魅力が一気に剥落した。当面下値模索の動きが予想される。

【図表15】株価5年間チャート
出所:トレードステーション