【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 35,741.15 △64.13 (10/25)
NASDAQ: 15,226.71 △136.51 (10/25)
1.概況
米国市場は市場予想を上回る企業決算が続くとの期待から上昇し、ダウ平均とS&P500株価指数が史上最高値を更新しました。15ドル高でスタートしたダウ平均は朝方こそ前日終値を挟んで小幅に揉み合いましたが、徐々に買いが優勢となり午後に入って110ドル高まで上昇すると結局64ドル高の35,741ドルで取引を終え先週末に続いて史上最高値を更新し続伸となっています。また、S&P500株価指数も21ポイント高の4,566ポイントと反発し21日に付けた史上最高値(4,549ポイント)を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も136ポイント高の15,226ポイントと反発となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、一般消費財・サービスが2%を超える上昇となったほか、エネルギーも1%以上上げ、素材も1%近く上昇しました。一方で公益事業と金融の2業種が下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではウォルト・ディズニー(DIS)とホーム・デポ(HD)、ウォルマート(WMT)、ビザ(V)が1%以上上げました。一方でアメリカン・エキスプレス(AXP)が2%を超える下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、電気自動車のテスラ(TSLA)がレンタカー大手のハーツ・グローバル・ホールディングスが2022年末までにテスラの電気自動車を10万台購入すると発表したことに加えて、目標株価の引き上げもあって12%以上上げ連日で史上最高値を更新しています。また、画像検索・共有サービスのピンタレスト(PINS)は決済サービスのペイパル・ホールディングス(PYPL)がピンタレスト買収の報道を否定したことで13%近く下げました。ペイパル・ホールディングスは買収による財務負担懸念がなくなったことで2%を超える上昇となっています。さらにバーガーキングを運営する外食のレストラン・ブランズ・インターナショナル(QSR)は決算で売上高が市場予想に届かなかったことで5%安となっています。
5.為替・金利等
長期金利は変わらずの1.63%となりました。ドル円は113円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が200日移動平均線(昨日時点で28,808円)を引けで上回ることができるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)