9月24日に中国人民銀行が暗号資産に関わるサービスを全面的に禁止すると発表したことからBTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)など暗号資産市場は急落しました。9月26日には、中国の暗号資産取引所HOUBI GLOBALが、中国国内のユーザーのアカウントを2021年12月31日までに停止することを発表。これらの発表で売り材料が出尽くしたこともあり、反発の展開となっています。
HOUBIグループは当初、北京に開発拠点を置ましたが置いていましたが、2017年の中国国内の規制強化に伴い本社機能をシンガポールなど、国外に移転しました。その後も、実際の開発や業務拠点は北京を中心としており、私も北京にある本社オフィスの前まで足を運んだことがあります。当時、従業員は400名以上でその半数近くがエンジニアということで、充実した開発体制が敷かれていたことを覚えていいます。このような記憶もあり、今回の報道は個人的にも衝撃的でした。
9月に入ってからの暗号資産市場全体の下落は、中国当局による規制強化について徐々に漏れていたのではないかと思います。直近で、海外取引所のレバレッジ比率が極端にショートに傾いていたことに疑問を感じていいました。今となって振り返ると、今回の中国の動きが背景にあったように考えられます。
BTC(ビットコイン)の調整期間は終了か
BTC/JPY日足分析です。
90日移動平均線で反発を繰り返していいます。9月は金融市場が崩れやすいことから売り圧力に押された格好だと思います。加えて、中国での暗号資産の全面禁止や中国恒大の債務危機問題など悪材料が揃ったのにも関わらず、下値を大きく割り込んでいいません。
相場の世界でいう「織り込み済み」ということなのかもしれません。個人的には、次は上値を追う段階だと考えています。
10月1日から中国は国慶節のため1週間休場となりますので、それまでには材料売り材料も一旦出尽くすのではないかと思い思います。私は、今週は買い場だだと予想しています。
では、4時間足で押し目買いのポイントを見ていきましょう。
直近ターゲットは500万円のレジスタンスライン
4時間足です。
9月24日に中国人民銀行が中国国内における暗号資産に関わるサービスを全面的に禁止すると発表した直後は急落となりました。しかし、これでおおよそ売り材料は出し尽くしたように感じます。
テクニカルなポジティブ要因とてしては、MACDもプラス圏に浮上間近です。500万円を超えてきますと、短期移動平均線も上抜けし、上から順に短期、中期、長期と順序良く並びはじめるでしょう。上昇トレンドの条件が出揃いつつある状況です。よって、直近ターゲットは500万円のレジスタンスラインとなるでしょう。ここを突破できれば再び550万円方向に動き出すように感じます。
買いは現状の水準から450万円手前までです。450万円を割り込む場合は損切りをイメージします。そしてターゲットは直近高値サポートラインが引ける538万円付近となります。この手前を狙ったトレードを意識したいと思います。
ETHもBTCの形状と同じ
続いてETH/JPY日足分析です。
BTCとほとんど似たような形状をしていいます。同じように下降トレンドラインを目指して上昇していくものと考えていいます。MACDも明日(9月28日)にはゴールデンクロスを開始しそうです。見解はBTC/JPYとほぼ同じですので、割愛したいと思います。
4時間足にて具体的なエントリー水準を見ていきましょう。
35万円レジスタンスラインが重要局面か
4時間足です。
ちょうど、短期的には重要局面に差し掛かっていいました。何度も止められている34万8000-35万円のレジサポラインになります。ここをブレイクすれば、再び40万円が見えてききそうです。価格回復を狙って押し目買い戦略をととりたいと思います。
33万円に小さなサポートラインを引くことができるため、この水準は拾えそうなポイントだと感じます。今週前半の戦略として、11つの押し目買いの水準をこちらにセットしておこうと考えています。また損切りは30万円割れになるでしょう。ターゲットを40万手前で、39万円前後が良いリスクリワードのように思います。
2020年のBTC/JPYは、9月下旬をボトムに100-120万円から年末に向けて400万円近くまで上昇しました。大相場の起点となった最初の値動きは9月下旬でした。2021年もこの時期から上昇していくかどうかに注目していきたいと思います。