タリバンがカブールに侵攻し、アフガニスタンの政権を掌握しました。アメリカが兵を引き始めてからアッという間の出来事でした。アフガニスタンから離れるアメリカ。一方アフガニスタンに急接近する中国。概念的世界地図は大きく変わっていくかも知れません。アメリカにとっては、アフガニスタンよりも、台湾とかの方が重要なのでしょう。
しかしこの電撃的カブール侵攻、31年前のやはり8月、突如起こったイラクによるクェート侵攻を私には思い出させます。当時ゴールドマンでトレーダーをしていた私は、他のトレーダーが確か何人か夏期休暇を取っていたので、朝から画像不明瞭な夜中のクェートの様子を伝える小さなモニターを見ながら、マーケット価格のなくなってしまっている米国債などについて、自分で値段を出して機関投資家相手に売買(ほとんど買いでしたが)をしていました。
でも今回は、マーケットは”日本株”を除いてあまり動いていません。為替もほとんど動かず。要は世界にとっては、今回の動きは、織り込み済みだったのでしょう。日本は世界情勢に疎いので、ちょっとビックリした?何を隠そう、私もクェート侵攻を思い出すくらいですからビックリしたのです。あぁ、日本って、私も、平和ぼけしてるのかなぁ。
さはさりながら、世界の枠組みは大きく変わり始めていると思うので、しっかりと注意を払っていきたいと思います。