ネットフリックス(NFLX)決算:一株利益は2.97ドルで市場予想を下回る
企業概要
ネットフリックスは、ストリーミング動画配信事業を展開している。動画は中国を除く世界のほとんどの国で視聴することができる。自社のオリジナル作品や他社制作のコンテンツを、パソコン(PC)やインターネット対応テレビ、また、タブレット端末、コンソール型ビデオゲーム機、Apple TV、Roku TV、Chromecastなどの家電製品を通じて配信している。2011年から米国ではストリーミングとDVDの両方の視聴が可能であったプランからDVDプランが分離された。米国の会員は、ストリーミング限定プランかDVD限定プランのどちらかを選択するか、両方を視聴したい場合はふたつのプランに加入する必要がある。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★ストリーミング売上高・・・前年同期比19.4%増の73.4億ドル(市場予想は73.2億ドル)
★1株当たり利益・・・2.97ドル(市場予想は3.14ドル)
第3四半期ガイダンス
★ストリーミング売上高・・・74.8億ドル(市場予想は74.8億ドル)
★1株当たり利益・・・2.55ドル(市場予想は2.17ドル)
7月20日発表した決算は、売上高が前年同期比19%増の73億4177万ドル(約8060億円)で過去最高を更新した。6月末の会員数は2億918万人と会社予想を上回り、純利益は同1.9倍の13億5301万ドルとなった。
今後の株価見通し
同社株はほぼ1年間にわたって保ち合いとなっている。ゲーム参入を契機に590ドル超えを果たせれば、700ドルを目指す展開となろう。
オーシャニアリング・インターナショナル(OII)決算:一株利益は0.71ドルで市場予想を上回る
企業概要
オーシャニアリング・インターナショナルは、世界各地で石油・ガス産業向けにエンジニアリングサービスや製品を提供する。製品の大部分は、海洋石油・ガス生産市場の事業者向けである。事業は、海底ロボティクス、製造品、海洋プロジェクトグループ、インテグリティ管理&デジタルソリューション、航空宇宙・防衛技術の5部門を通じて運営されている。各部門は、2つの事業ラインに分類されている。1つは主に石油・ガス産業向けと、それよりも規模は小さいが海洋再生可能エネルギーおよびモビリティソリューション産業向けサービス・製品(エネルギー関連サービス・製品)事業、もう1つは、非エネルギー産業向けサービス・製品(航空宇宙・防衛技術)事業である。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比6.6%減の39.27億ドル(市場予想は49.24億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.71ドル(市場予想は0.69ドル)
調整済みEPSは予想を上回った。2021年度通期ベース調整済みEPSガイダンスレンジは予想を下回った。
今後の株価見通し
ファンダメンタルズは健全であり、2020年のコロナショック後の株価急落も難なく挽回している。更なる上値追いが期待できそうだ。
ニューコア(NUE)決算:一株利益は5.24ドルで市場予想を上回る
企業概要
ニューコアは、鉄鋼および鉄鋼製品の製造会社である。また、製鋼所で使用される直接還元鉄も生産している。自社あるいは他社が製造した鉄鋼・鉄鋼製品を売買する国際トレーディング・販売事業も展開している。事業は、製鋼部門と鉄鋼製品部門、原料部門で構成され、このうち製鋼部門から最大の収益が生み出されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比103%増の87.89億ドル(市場予想は83億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・5.24ドル(市場予想は4.79ドル)
第2四半期(4-6月期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。
今後の株価見通し
柔軟性の高い電炉に特化した鉄鋼メーカーであるニューコアの株価は、2020年に底値を付けた後、大きく反発している。当面は力強い需要環境の恩恵を受ける良い位置に付けるだろう。
テキサス・インストゥルメンツ(TXN)決算:一株利益は2.05ドルで市場予想を上回る
企業概要
テキサス・インストゥルメンツは、テキサス州のダラスを拠点とするアナログ半導体製造の世界大手である。製品は、サウンドやパワーなどのリアルワールド・シグナルを処理するために使用されている。売上高の95%は半導体が占め、残りの5%を電卓が占めている。ワイヤレス通信機器やさまざまな電子応用機器に搭載されるマイクロコントローラーなどのデジタルシグナル・プロセッサーでも市場をリードしている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比41%増の45.8億ドル(市場予想は43.6億ドル)
★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・2.05ドル(前年同期は1.48ドル)
第3四半期(7月-9月期)ガイダンス
★売上高・・・44-47.6億ドル(市場予想は45.9億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.87-2.13ドル(市場予想は1.97ドル)
1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、第3四半期の売上高見通しが予想範囲内だったことに失望感が強まり、株価は時間外で下落している。
今後の株価見通し
決算発表を受け、時間外取引で一時約4.6%下落。いまだ株価は上昇トレンドを維持している。値固めフェーズの後、再度上値追いの展開となろう。
ツイッター(TWTR)決算:一株利益は20セントで市場予想を上回る
企業概要
ツイッターは、ショートフォームテキスト(最大280文字)、画像、およびビデオコンテンツのためのオープンソース型配信プラットフォームおよび交流のためのプラットフォームを運営している。ユーザーは、自分の関心のあることについて自身のソーシャルネットワークを作ることができ、それによってインタレスト・グラフが構築される。多くの著名人がツイッターアカウントを利用している。広告収入(売上高の90%を占める)とユーザー・データのライセンス料(同10%)が収益源である。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比74%増の11.9億ドル(市場予想は10.6億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・20セント(市場予想は7セント)
第3四半期(7月-9月期)ガイダンス
★売上高・・・12.2-13.0億ドル(市場予想は11.7億ドル)
7月22日引け後発表した2021年4-6月期決算は、売上高が前年同期比1.7倍の11億9000万ドル、最終損益が6500万ドルの黒字(前年同期は13億7800万ドルの赤字)だった。
今後の株価見通し
好決算を受け、引け後の時間外取引では、5%強上昇している。