ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)決算:一株利益は2.48ドルで市場予想を上回る

企業概要

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、世界最大規模で最も多角的なヘルスケア企業である。医薬品、医療機器・診断、消費者の3部門で構成されている。医薬品、医療機器・診断の部門は合わせて売上高の80%近くを占め、キャッシュフローの大半を占めている。医薬品事業部門では、免疫、腫瘍、神経、肺、心臓、代謝疾患などの領域に重点を置いている。医療機器・診断事業部門では、整形外科、手術器具、視覚ケア、およびいくつかの小さな領域に焦点を当てている。消費者事業部門は、ベビーケア、美容、口腔ケア、市販薬、および女性の健康に焦点を当てている。地理的には、米国内で総売上高の約半分が生み出される。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比27%増の233.12億ドル(市場予想は225.39億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.48ドル(市場予想は2.29ドル)

2021年通期ガイダンス

★売上高・・・938-946億ドル(従来予想は906-916億ドル、市場予想:913億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・9.60-9.70ドル (従来予想は9.42-9.57ドル、市場予想:9.53ドル)

1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表しており、1株利益、売上高とも上方修正し、従来予想も上回った。医療機器が前年比で63%伸び、収益に貢献した。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

今回の好決算を受け、更なる上値追いとなろう。172ドル超えから200ドルを目指す動きとなろう。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

チポトレ・メキシカン・グリル(CMG)決算:一株利益は7.46ドルで市場予想を上回る

企業概要

チポトレ・メキシカン・グリルは、米国最大のファストカジュアル・チェーン・レストランである。2020年には全店舗売上高は60億ドルに達した。直営店舗2,800店の多くが米国にあるが、カナダ、イギリス、フランス、ドイツでもわずかなプレゼンスを維持している。競争力のある価格、高品質な食品の調達、サービスのスピード、便利さを中心に構築された販売提案で、ブリトー、ブリトーボウル、タコス、ケサディーヤ、飲料を販売している。収益は、完全にレストランの売上およびデリバリー手数料から得ている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比39%増の18.9億ドル(市場予想は18.8億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・7.46ドル (市場予想は6.53ドル)

第2四半期既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。売上高は予想範囲内だった。なお、第3四半期のレストランの既存店売上高は2桁台前半から半ばを見込んでいる。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

新型コロナウイルス感染拡大の影響下にあっても、同社は上手く経営している。決算発表後の時間外取引で、同社株は4.4%高の1,645ドルレベルで推移している。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ダウ(DOW)決算:一株利益は2.72ドルで市場予想を上回る

企業概要

ダウは、多角的な化学品製造会社である。科学と技術を融合させ、人間の進歩に不可欠な革新的なソリューションを開発する。ポートフォリオは、6つのグローバル・ビジネス・ユニットで構成され、パッケージング&スペシャリティ・プラスチックス、インダストリアル・インターミディエイツ&インフラストラクチャー、パフォーマンス・マテリアルズ&コーティングの3つの事業部門からなる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比66%増の138.85億ドル(市場予想は129.75億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.72ドル(市場予想は2.45ドル)

第2四半期(4-6月期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

株価は新型コロナウイルス感染拡大前の水準を上回っている。ワクチン接種拡大に伴い、感染拡大が沈静化すれば、再度上値追いとなろう。62ドル超えから投資タイミングを測ることになろう。

【図表9】株価上場来チャート
出所:トレードステーション

スナップ(SNAP)決算:一株利益は10セントで市場予想を上回る

企業概要

スナップは、自らのことをカメラ会社と呼び、北米や欧州の先進地域で最も人気の高いソーシャル・ネットワーキング・アプリのひとつであるSnapchat(カメラアプリケーション)を開発、運営している。1日約1億5,800万人のアクティブ・ユーザーを有する。売上高のほぼ全てが広告収入で構成されており、その88%を米国市場が占めている。本社をカリフォルニア州ヴェニスに置く。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比116%増の9.82億ドル(市場予想は8.47億ドル)

★1株当たり利益・・・10セント(市場予想は1セントの赤字)

★ネガティブフリーキャッシュフロー…1.16億ドル(市場予想は5,140万ドル)

7月22日に公表した4-6月期(第2四半期)決算は、収益が市場予想を上回ったほか、新型コロナウイルス禍から生活が正常化する中でも、ユーザー数が引き続き力強い伸びを示した。デーリーアクティブユーザー数(DAU)は2億9,300万人に達し、市場予想の約2億9,000万人を上回った。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

ユーザー数と売上高が予想を上回った。続く第3四半期も堅調なガイダンスだ。ユーザーベースの拡大に苦戦してきたが、ようやく回復基調に乗った形だ。同社株の上昇トレンドは変わらない。好決算を受け、いよいよ新値圏だ。

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション