前回のコラムでは、日経平均株価のトレンドが発生するためにはポイントが2つあると指摘しましたが、ようやくその2つのポイントをクリアしてきたようです。では、前回のコラムで指摘したことを確認しながら、今後の展開について考えてみたいと思います。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※赤い丸=埋まっていない窓、青い丸=埋まった窓

2つのポイントを達成して窓を埋める

前回のコラムで指摘した2つのポイントとは何だったのでしょうか。もう1度思い出してみてください。1つは、75日移動平均線を上回ることができるか、でした。そして2つ目はメジャーSQとその後の動向についてでしたが、この2つのポイントについて振り返りたいと思います。

前週末の6月11日が先物とオプションの清算値を決めるSQ値の算出日でしたが、当日はSQ値(29,046円40銭)を下回って終える結果となりました。これで反発期待が遠のいたかに見えましたが、今週6月14日にSQ値に加え下向きの75日移動平均線を上回って終えると、翌6月15日には窓をあけて始まり、そのまま一気に上げ幅を広げて終える結果となりました。

またこの上昇で、5月10日と11日の間にあけた窓を埋める結果となっているのが分かります。このように株価水準が切り上がったことで、大型連休明け後に発生した窓を約1ヶ月半で埋めており、この窓はコモンギャップ(=普通の窓)だったことが証明される結果となりました。

新たな窓の発生とその種類は?

一方で今回も6月14日と15日の間で窓が発生していますが、この窓はどの種類の窓と考えられるのでしょうか。今回発生した窓も過去の値幅の範囲内であることから、コモンギャップ(=普通の窓)ではないかと思われます。

ただそうなりますと、またしばらくして窓を埋めることが考えられますので、トレンドの発生にはつながらない、と考えられそうです。

最後のポイントとは?

では新たなトレンドが発生するために何が必要なのでしょうか。そこでもう1つポイントを挙げておきたいと思います。

それは2月16日の終値と3月18日の終値を結んだ抵抗線を、早期に突破して維持することです。仮にこの上値の抵抗線を突破して維持するようですと、今回発生した窓を埋めることなくもち合いを上放れすることになります。

3万円台を目指したり、上回ったりすることが視野に入るのではないかと考えられる反面、抵抗線を上回っても終値で押し返されたり、今回発生した窓を埋めたりするようですと、もち合いが継続したり、75日移動平均線や5日移動平均線を下回って25日移動平均線あたりまで反落することが考えられそうです。

果たして、下向きの抵抗線を突破するのか、あるいは押し返されるのか、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合など金融政策の発表を控えるなか、トレンドが発生するために重要なポイントになると思われますので要注目です。