スカイワークス・ソリューションズ（SWKS）決算：一株利益は2.37ドルで市場予想を上回る
企業概要
スカイワークス・ソリューションズは、ワイヤレス・ハンドセットや他のデバイスに搭載されるワイヤレス・コネクティビティを可能にする半導体を製造する。主な製品には、電力増幅器、フィルター、スイッチ、およびワイヤレス伝送をサポートする統合フロントエンド・モジュールなどがある。大手スマートフォン・メーカーが主要な顧客であるが、ワイヤレス・ルーター、医療機器、自動車などのハンドセット以外の市場における存在感も高まっている。
出所：銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期（1月－3月期）実績
★売上高･･･前年同期比53％増の11.7億ドル（市場予想は11.5億ドル）
★１株当たり利益（特別項目を除く）･･･2.37ドル（市場予想は2.35ドル）
第3四半期ガイダンス
★売上高･･･10.8－11.3億ドル（市場予想は10.7億ドル）
★１株当たり利益（特別項目を除く）･･･2.13ドル（市場予想は2.08ドル）
第2四半期売上高、調整済みEPSはともに予想を上回ったが、上回りの程度が小さかった。粗利も予想を下回った。続く第3四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジも予想を上回った。これを受け、引け後の時間外取引で、7.2％下落している。
今後の株価見通し
引け後7.2％程度下落しているが、いまだ50日移動平均線を上回っている。深押しはあるまい。下値固め後、再度上昇に向かおう。
ショッピファイ（SHOP）決算：一株利益は2.01ドルで市場予想を上回る
企業概要
ショッピファイは、主に中規模・小規模事業者がマルチチャネル店舗を展開するための、クラウドベースのeコマース・サイト構築用プラットフォームを提供している。事業は、サブスクリプション・ソリューション（2018年度売上高の43％を占める）とマーチャント・ソリューション（同57％）の2つの部門で構成されている。サブスクリプション・ソリューション部門は、マーチャントが、ウェブサイト、実店舗、ポップアップ店舗、キオスク、ソーシャルメディアネットワーク（フェイスブック）やアマゾンなど、さまざまなプラットフォームでeコマースを展開するためのサービスを提供している。マーチャントソリューション部門では、Shopify Pay、Shopify ShippingやShopify Capitalなどeコマース・プラットフォームを展開するのに必要な付帯的サービスを提供している。
出所：銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期（1月－3月期）実績
★売上高･･･前年同期比110％増の9.89億ドル（市場予想は8.63億ドル）
★1株当たり利益･･･2.01ドル（市場予想は0.77ドル）
★純利益･･･前年同期比1,038％増の2.54億ドル
売上高は前年同期の2.1倍の9億8864万ドルと、市場予想（約8億5940万ドル）以上に伸びた。最終損益は12億5844万ドルの黒字（前年同期は3142万ドルの赤字）。特別項目を除く1株利益は2.01ドルと市場予想（0.74ドル）を大きく上回った。
今後の株価見通し
コロナ禍での「巣ごもり消費」の恩恵による収益拡大を背景に2020年に前年末の2.8倍に上昇したがコロナワクチンの普及による収益の伸び悩みへの懸念から最近の株価は停滞していた。
今回の好調な決算で11.40％上昇している（執筆時時点）。更なる上値追いが期待できそうだ。
ギリアド・サイエンシズ（GILD）決算：一株利益は2.08ドルで市場予想を上回る
企業概要
ギリアド・サイエンシズは、ヒト免疫不全ウイルス（HIV）、B型肝炎ウイルス（HBV）およびC型肝炎ウイルス（HCV）を中心に、有効な治療法が確立されていない感染症治療のための新薬を開発し製品化を行うバイオ医薬品企業である。2006年にCorus PharmaとMyogenを買収、その後CV Therapeutics、Arresto Biosciences、2011年にはCalistoga Pharmaceuticalsを買収し、肺疾患や心臓血管疾患、がん治療分野にも進出。2012年のPharmassetの買収により、C型肝炎治療薬ハーボニーの併用剤の一部でもあるソバルディを取得。Kite Pharmaの買収、および継続中のForty－Sevenの買収で、細胞療法および非細胞療法のがん治療薬のエクスポージャーが広がることになる。
出所：銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期（1－3月期）実績
★製品売上高･･･前年同期比16％増の64.2億ドル（市場予想は67.4億ドル）
★1株当たり利益（一部項目を除く）･･･2.08ドル（市場予想は2.07ドル）
2021年度通期ガイダンス
★1株当たり利益（一部項目を除く）･･･6.75－7.45ドル（市場予想は7.15ドル）
1－3月（第1四半期）決算では売上高が市場予想を下回った。1－3月期の売上高は64億2000万ドル（約7000億円）で、市場予想平均の67億4000万ドルを下回った。一方、調整後１株利益は2.08ドルで、市場予想平均（2.07ドル）をわずかに上回った。
今後の株価見通し
決算発表日の時間外取引で一時2.3％安となった。同社株は以下の通り、直近4年間、レンジ内の動きとなっており、82ドル超えから、投資タイミングを図ることになろう。
サービスナウ（NOW）決算：一株利益は1.52ドルで市場予想を上回る
企業概要
サービスナウは、さまざまなビジネス工程を構築し自動化するための製品を備えたクラウド・アプリケーション（ソフトウェア・アズ・ア・サービス／SaaS）を提供する。企業向けのIT機能の開発に特化している。ITサービス管理（ITSM）アプリケーションから事業を始め、IT機能を拡充した後、近年では、自社のワークフロー自動化ロジックを活用し、カスタマー・サービス、人事管理サービス、セキュリティ運営サービスなどITを超えた機能分野へと事業を拡大している。また、アプリケーション開発のためのクラウドベースのプラットフォーム（PaaS）も提供している。
出所：銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期（1月－3月期）実績
★売上高･･･前年同期比30％増の13.6億ドル（市場予想は13.4億ドル）
★1株当たり利益（一部項目を除く）･･･前年同期比45％増の1.52ドル（市場予想は1.34ドル）
第1四半期売上高、サブスクリプション売上高が予想をわずかに上回ったが、調整済みEPSは大きく上回った。
今後の株価見通し
増収率、ビリングスの伸び率など、相変わらず高い。ただし、純年間売上高が100万ドル以上の大型契約数が53件と、前四半期の89件より減少したことが嫌気され、引け後の時間外取引で同社株は下落し、517ドル台で推移している。しばらく底値模索の動きとなりそうだ。
ウェスタン･デジタル（WDC）決算：一株利益は1.02ドルで市場予想を上回る
企業概要
ウエスタン・デジタルは、ハードディスク・ドライブおよびフラッシュ・メモリー市場のリーディング・メーカーである。消費者、企業、政府向けにデータ・ストレージ・ソリューションの開発、製造、販売を手掛ける。製品ポートフォリオには、ハードディスク・ドライブ、ソリッドステート・ドライブ、パブリックおよびプライベートクラウド・データセンター向けストレージ・ソリューションが含まれる。SanDiskの買収により、メディア非依存型ストレージ・ソリューションのプロバイダとしての地位を確立した。
出所：銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期（1月－3月期）実績
★売上高･･･前年同期比0.9％減の41.4億ドル（市場予想は39.7億ドル）
★1株当たり利益（一部項目を除く）･･･1.02ドル（市場予想は68セント）
第4四半期（4月－6月期）ガイダンス
★売上高･･･44－46億ドル（市場予想は42.5億ドル）
★1株当たり利益（一部項目を除く）･･･1.30－1.60ドル（市場予想は1.01ドル）
第3四半期売上高、調整済みEPS、粗利が全て予想を上回った。続く第4四半期売上高、及び調整済みEPSガイダンスレンジもともに予想を上回った。
今後の株価見通し
決算発表日の引け後5.3％程度上昇し、株価は引け後の時間外取引では75ドルレベルで推移している。これは3年ぶりの高値だ。
