東京市場まとめ
1.概況
日経平均は81円安の64,539円と下落して取引を開始しました。朝方は上昇する場面が見られたものの、中東情勢への警戒感や人工知能(AI)・半導体銘柄に売りが出たことで、指数も徐々に下落しました。前引けは703円安の63,917円となりました。
後場も売り優勢の展開は変わらず、63,000円を割り込むと、最終的に1,713円安の62,907円で安値引けとなりました。
TOPIXは46ポイント安の3,997ポイントで反落、新興市場では東証グロース250指数が13ポイント安の753ポイントで反落しました。
2.個別銘柄等
SHIFT(3697)は8.6%高の1,147円をつけ、3営業日ぶりとなる大幅反発となりました。21日、国内証券が同社の目標株価を従来の2,400円から足元の水準を大きく上回る2,700円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。プログラミング言語「PHP」に深刻な脆弱性が見つかったのもシステム開発の関連株として物色されたようです。
JX金属(5016)は4.4%安の2,917円をつけ、反落となりました。22日、日本経済新聞は、「同社と日本製鋼所(5631)は人工知能(AI)データセンターの機器接続に使う銅合金の生産能力を5割引き上げる」と報じました。もっとも、好材料視する動きは限定的で、足元のAI関連銘柄への売りが重荷となりました。
西松屋チェーン(7545)は1.0%安の1,901円をつけ、続落となりました。21日、10月度(20日締め)の既存店売上高が前年同月比5.6%減であったと発表しました。前月9月の12.4%増から一転して減収となり、減速を嫌気した売りが優勢となりました。
ソニーグループ(6758)は1.7%高の4,081円をつけ、続伸となりました。人工知能(AI)ブームに伴うメモリー価格の高騰で家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の利益率低下が懸念されるなか、足元では米子会社が手掛ける映画が好調なうえ、新作ゲームの大型タイトルへの期待も高く、見直し買いが入りました。
Terra Drone(278A)は9.0%安の5,770円をつけ、大幅反落となりました。21日、ロイター通信は、「ロシア外務省は21日、日本企業のテラドローンによるウクライナへのドローン販売を『敵対的』な取引と見なすと表明し、厳しい対応を取ると警告した」と報じ、同社のドローン販売に影響を及ぼすとの懸念から売りが出ました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は2.7%安と大幅下落で取引を終えました。AI・半導体関連銘柄が軟調に推移する中、世界のウェブサイトで幅広く使われているプログラミング言語「PHP」に深刻な脆弱性が見つかった問題から、リスク回避の動きも見られたようです。
明日に向けて、国内では本日引け後の半導体精密加工機器のディスコ(6146)、米国では今晩の防衛関連のロッキード・マーチン[LMT]、プロクター・アンド・ギャンブル[PG]などの決算発表が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
