三菱UFJ銀行の、東京丸の内にある本店ビルを建て替える計画とのこと。遂にやるか。私は社会人になった時に、社会人三種の神器的な感覚で、就職した会社のオフィスが入っていた赤坂アーク森ビルの一階にあった富士銀行に貸金庫を開けました。特に金庫にしまわなければいけなかったものがあった訳でもないのですが、社会人たるものそういうものだ、と考えてそうしました。しかしあの貸金庫室に入る感覚は、あー、俺も大人だぁ、と思わせるのに充分な雰囲気でした。
ところが間もなく銀行の支店統廃合が始まります。アーク森ビル支店はなくなり、六本木支店に併合されました。ここの貸金庫室は、銀行の窓口のある階とは違う階にあり、全体に銀行感がなく、なんか怪しい私書箱に来てるようで、雰囲気はイマイチでした。するとまた間もなく、六本木支店もなくなり、神谷町支店に併合されることになりました。口座はデジタルなものなので、支店統廃合に合わせて番号が変わっても、なんら実質的な不便はないのですが、貸金庫はそうはいきません。物理的に引っ越さなければいけないし、そもそも併合する嫁ぎ先(?)に、物理的にもう貸金庫の空きがないかも知れません。
そこで意を決して、当面統廃合も、なくなることも、恐らく最もないだろうと踏んだ、三菱UFJ銀行本店の貸金庫を、なんとかゲットしたのでした。あーこれで安心だ。本店だから支店統廃合は関係ない。三菱UFJ銀行本店は、銀行の統合が行われてもずっと本店であり続けるだろう。その読みは正しかったのですが、まさか建て替えるとは。今後どうしようかなぁ。今更貸金庫でもないようにも思えますが、カストディの基本中の基本とも思われ。これを機会に色んなことを考えたいと思います。