【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 27,940.47 △439.58 ( 9/9 )
NASDAQ: 11,141.56 △293.87 ( 9/9 )
1.概況
米国市場は主力ハイテク株に押し目買いが入り4日ぶりに反発しました。ダウ平均は210ドル高でスタートすると一日を通して上げ幅を広げる展開となり取引終盤に705ドル高まで上昇しました。引けにかけて急速に上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局439ドル高の27,940ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も293ポイント高の11,141ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも情報技術が3%を超える上昇となったほか、素材と一般消費財・サービスも2%以上上げています。
4.個別銘柄動向
主力ハイテク株に押し目買いが入るなかマイクロソフト(MSFT)が目標株価の引き上げを受けて4%余り上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったほか、アップル(AAPL)も4%近く上げダウ平均構成銘柄でマイクロソフトに次ぐ上昇率となっています。また、電気自動車のテスラ(TSLA)が11%近く上げ、アマゾン・ドット・コム(AMZN)も4%近く上げています。グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も1%以上上げ、フェイスブック(FB)も1%近く上昇しました。
半導体株ではエヌビディア(NVDA)が7%近く上げ、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)とクアルコム(QCOM)も4%前後の上昇となりました。通信半導体のクォルボ(QRVO)も業績見通しを引き上げたことで7%を超える上昇となっています。
一方でティファニー(TIF)が6%以上下落しました。仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンがティファニーに対する買収計画を断念すると発表したことが嫌気されました。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い0.70%となりました。ドル円は106円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が昨日の下げをどれだけ取り戻せるかがポイントとなりそうです。
( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)