ジャクソンホール大相場の代表例は2010年と2016年
本日27日、日本時間22時10分頃からいわゆるジャクソンホール・シンポジウムでパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演が予定されている。毎年8月下旬恒例のこのFRB議長によるジャクソンホール講演が行われる日は、為替相場の値動きが活発化することが多かっただけに、「ジャクソンホール大相場」の可能性に注目してみたい。
ジャクソンホール会議でのFRB議長発言で最も有名なのは、2010年に当時のバーナンキFRB議長がQE2(量的緩和第2弾)を示唆したことだろう。この日の米ドル/円最大値幅は1.18円に拡大した。
また、2016年のジャクソンホール会議では、当時のイエレンFRB議長が利上げを示唆した。こういった中でこの日の米ドル/円最大値幅は1.86円に拡大した。
ちなみに、過去5年間のジャクソンホール会議でFRB議長発言があった日の米ドル/円値幅は、この2016年と、そして2019年に1円以上となり、平均でも1.06円といった具合に1円を僅かながら上回った。
こんなふうに、ジャクソンホール会議でFRB議長が講演を行う日の米ドル/円は1円程度の値幅に拡大するというパターンが今回も機能するなら、米ドル/円は下落するなら105円割れ、逆に上昇するなら107円乗せの可能性もあるといった計算になる。