先週(8月11日~14日)、ついに日経平均は6月8日の戻り高値を終値で更新し、23,000円台に乗せると同時に、一時23,338円を高値でつける場面がありました。

ただ、今週に入ってから日経平均は伸び悩み、8月18日時点では、上向きの5日移動平均線を下回って取引を終えています。また、先週は2つ目の窓が発生しています。
こうした状況を踏まえ、先週発生した窓や今後の動向について分析したいと思います。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※赤い丸=埋まっていない窓

それではまず、先週発生した窓から分析していきたいと思います。先週は3連休(8月8日~10日)翌日の8月11日に小さな窓をあけて上昇して始まりました。また、翌営業日12日は小幅高で終えましたが、13日には新たに2つ目の窓が発生しているのが分かります。

先週発生した2つ目の窓はどの窓か

では、2つ目の窓がどの窓なのかについて考えたいと思います。2つ目の窓は、前回コラムで指摘した三角もち合いの上限となるレジスタンスライン(抵抗線)を上回って発生していることから、「上放れの窓」と思われたかもしれません。

ただ、株価を見ると、翌営業日(8月14日)も上昇して株価水準は切り上がりましたが、今週に入ってからは伸び悩んでいるのが分かります。

こうした状況から、結果的には「上放れの窓(=ブレイクアウェイギャップ)」とはなっておらず、判断が難しいところと言えます。

ただ、ブレイクアウェイギャップの条件を思い出してみてください。例えば、ブレイクアウェイギャップ(放れる窓)は、上値の抵抗になっていた高値を一気に上回って株価が上昇するものを言いますが、今回のケースはどうだったのでしょうか。

8月13日の始値を見ますと、23,123円となっていますが、6月8日の終値ベースの高値を見ますと、23,178円となっており55円届いていないのが分かります。

多少細かい話と思われるかもしれませんが、高値を上回って始まることがブレイクアウェイギャップの定義となりますので、終値で高値を上回ったとしても、今回のように始値が高値を上回ることができないケースでは、コモンギャップと考える必要があるのではないかと思われます。

今後2つの窓は埋められるのか

では、今後の動向も含め、埋まっていない2つの窓が埋められるのかについて考えていきたいと思います。そこでカギを握るのが、いつもお話している5日移動平均線と株価の位置関係です。

8月18日の取引終了時点では、上向きの5日移動平均線を下回って終えていますが、このまま5日移動平均線を上回ることができずに、5日移動平均線が下向きに変化するかが、今後の株価動向を左右するカギになりそうです。

そうしたなか、仮に上向きの5日移動平均線上を早期に回復するようですと、高値更新の可能性が出てくる反面、5日移動平均線が上値の抵抗になって押し返されると同時に、5日移動平均線が下向きに変化するようですと、上向きの25日移動平均線辺りまで下落したり、2つの窓を埋める水準まで下落が続いたりすることが考えられそうです。

高値を更新すると、一気に上放れの期待が高まるところですが、こうした細かい点にも注目し、売買判断に役立てたいところです。