前回コメントでは均衡表の受動的変化に対し、どちらに反応するかが大事と述べました。受動的に下げてくる日足基準線、週足転換線を上抜いたものの、8月13日高値107.048円までの上昇に留まり現在106円近辺に位置しています。

【図表1】
出所:筆者作成(2020年8月18日)

8月13日は7月31日から10日目、7月20日からの下落日数10日に見合うものであり、ここまでの反発は決して大きいものではありません。

また2020年2月高値を中心と置けば、2019年8月安値から127日に対し2月高値から126日目と1日違いの高値決まりと見ることも出来ます。

下げ過程での計算値105.115円を割り込めば、下げ三波動を重視と見ていましたが、現在位置から日足基準線割れとなるようなら、やはり下げを重視せざるを得ないでしょう。

目先の騰落は日足を重視。

上昇する場合は受動的に上昇する転換線に頭を押さえられる可能性を考慮しなければなりません。

また変化日8月19日は3月24日高値起点の下げ三波動最大時間の経過ポイントであり、8月19日以降の下落では8月13日までの戻りを第二波動とする下げを考えざるを得なくなります。

いずれにせよ8月19日から反発があるかどうかが大事。8月19日以降の下落では値幅はともかく上記変化日までの下げとせざるを得ません。(8月13日から10日目8月26日、19日目9月9日なども)

【図表2】
出所:筆者作成(2020年8月18日)

週足を見てみましょう。8月13日高値は基準線をわずかに上抜いたものの、終値では頭を押さえられる形で下げています。ここで基準線が受動的に下げていることは懸念要素となりますが、転換線が再来週から下げ始めるだけにその前に反発を見せねば、やはり下げとせざるを得ないことになります。

また26週足は今週11陰連、来週遅行スパンが実線に触れてくることになりますが、26週足自体は107.5円を戻せねば陰線のままとなります。106.7円以下では一旦陽転したとしても再び陰連時代となってしまいます。

【図表3】
出所:筆者作成(2020年8月18日)

図は週足9の遅行スパンとなります。
9週足は13陽連後5以上の陰連、陽連を出さずに推移してきましが、今週6陰連目、106.7円を戻せなければ9陰連は確実となります。

基本数値足を見る限り下げ基調とせざるを得ないことになりますが、コメントを書いている間に日足基準線を割り込んできてしまいました。

従って、明日8月19日に止まれるかどうかが最重要となります。

 

※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。