前回コメントでは米ドル/円相場の7月31日安値位置について述べ、反発は必ずしも大きいものとは言えず、下げ三波動構成変化日8月6日、19日が重要になってくることをお伝えしました。
8月変動では106.700円を戻せるかどうかは月足均衡表から見て非常に大事と言えますが、今のところ戻せていない状況です。
先週変動は受動的に下げる転換線に沿ってこれを割らずに変化日8月6日から反発していますが、同じく下げてきた基準線を上抜ききることができずにいます。
今週変動では基準線、転換線ともに受動的に変化し、8月13日には二線が交わってくることが想定されます。相場実線は2つの線に挟まれていますから上下いずれに動いても一応目先の方向は均衡表との関係を重視することとなります。
また週足均衡表も受動的に下げ続け、今週106.174円まで下げてきました。従って目先の上昇では少なくとも7月31日からの小さな上げ三波動を考えてよいものの、この小さな三波動では8月12日が変化日となり、上昇あっても限定的とせざるを得ません。
下げ過程での計算値105.115円を中心と置けば、いまだ終値ベースでは105.115×2-104.187=106.043を越えきっていないだけに、再び105.115円を割り込むケースでは下げを重視せざるを得なくなります。
また26週足は今週が10陰連目、上昇あっても12陰連は確実であり、9週足もまた5陰連目で106.7円以上を戻せなければ長期の陰連は免れません。
従って上昇あっても持続性を疑問視し、前回コラムで述べているように3つの相場水準での反応には、その都度警戒が必要と捉えます。
(1)2019年5月31日実線と交わる遅行スパン108.483円
(2)2019年1月3日終値107.657円
(3)2019年6月25日安値106.778円
図は英ポンド/円相場の週足均衡表となります。
遅行スパンは来週確実に相場実線と交わってきますが6月高値を上抜き上げ、三波動を明確化するようならば遅行スパン好転だけでなく、先行スパンも上抜くこととなります。
19陰連は長期の陰連でありますが、上昇での陰連と下落での陰連では意味合いが異なるので、9週足と併せてご確認ください。
問題は3月9日からの底値モミのあり方で、上記変化日からの日足均衡表割れには特に注意が必要となります。
※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。