中国企業が、カナダの金鉱会社を買収しようとしていて、論議を引き起こしているとのこと。中国企業は国有企業であり、金鉱は北極圏にあるのです。

普通の地図を見ていると、アメリカは太平洋と大西洋に囲まれていて、地理的にとても安全で、防衛に強烈な優位性があるように見えますが、地球儀で見ると、案外頭の辺りが心配なのが分かります。気候変動により、北極海はより活動がしやすくなるかも知れないので、ボードゲームのカタン的に考えても、北極圏は押さえたい要衝でしょう。南シナ海の次は北極海か。

先日のポンペオ米国務長官(外務大臣ですね、日本で云うと)のニクソン大統領図書館での演説はかなり強烈なものでしたが、アメリカが中国を真剣に警戒するのも頷けます。地政学リスクと云うコトバは、モヤモヤしていて何故か私はあまり好きではないのですが、最近の中国(とアメリカ)の状況を見ると、地政学リスクなるものが、私たちの身の回りにも近付いてきている感じがします。世界のニュースに注意していきたいと思います。