【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26,680.87 △8.92 ( 7/20 )
NASDAQ: 10,767.09 △263.90 ( 7/20 )
1.概況
米国市場は業績への期待からハイテク株が買われ上昇しました。ダウ平均は11ドル安でスタートすると朝方に167ドル安まで下落しましたが、その後持ち直すと昼過ぎにプラスに転じ取引終盤には93ドル高まで上昇する場面もありました。引けにかけて上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局8ドル高の26,680ドルで取引を終え3日ぶりに反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は263ポイント高の10,767ポイントと2%を超える大幅続伸となり10日に付けた史上最高値(10,617ポイント)を更新しています
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち8業種が下げ、エネルギーが2%近く下落したほか、公益事業と資本財・サービス、不動産も1%以上下げました。一方で一般消費財・サービスが3%を超える上昇となり、情報技術も2%以上上げました。また、コミュニケーション・サービスも1%を上回る上昇となっています。
4.個別銘柄動向
マイクロソフト(MSFT)が目標株価の引き上げが相次いだことで4%を超える上昇となりダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。アマゾン・ドット・コム(AMZN)も目標株価の引き上げを受けて8%近く上げています。グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も目標株価の引き上げを受けて3%余り上げました。電気自動車のテスラ(TSLA)は7-9月期に四半期で過去最高の出荷台数を目指していると伝わったことで9%以上上げました。
また、出資する金融会社が新規株式公開(IPO)に向けた手続きを始めたと発表したことでアリババ集団(BABA)が3%余り上げました。資源開発大手のハリバートン(HAL)も決算で赤字を見込んだ1株損益が市場予想に反して黒字となったことで2%を超える上昇となっています。一方でバイオ製薬のモデルナ(MRNA)が投資判断の引き下げを受けて急落し13%近く下げました。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い0.61%となりました。ドル円は107円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想さえます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)