私の生年、1963年の日本映画を観る機会がありました。映像はカラーで美しく、テーマも或る意味普遍的で、演技も古さを感じさせず、素直にいい映画だなぁと感じ入りました。この時代の日本映画ですから、女性は着物が基本ですが、それも古く感じず、所作も美しく、男性はスーツを着ている人も居ましたが、そのスタイルは今と全く変わらないものでした。唯一の違いは、男性のメガネが基本黒ぶちだったことくらいでしょうか。あ、もちろん映画の中の町並みは大きく変わっていましたが。

私が生きてきたこの56年間、世の中はあまり変わらなかったのでしょうか。私自身は子供から大人へと大きく変わった(筈だ)けれども。人間の一生なんて、本当に小さいものですね。だからこそ、自分ひとりで考え出せることにはあまりにも限界があるので、文化を理解し、故きを温ねることはとても大切で、一方で同時にだからこそ、何か自分で新しい価値を創造し、少しでも社会に変化をもたらし、新しきを知ることも大切なのだと感じました。

この前半の温故の部分、もっと若い頃からもっともっとすべきだったと若干の後悔もあるのですが、後悔する時間ももったいないので、どんどん積極的に温故知新活動をしていきたいと思います!