【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 25,890.18  ▼396.85 (7/7)
NASDAQ: 10,343.89  ▼89.76 (7/7)

1.概況

米国市場は新型コロナウイルスの感染再拡大を懸念した売りで大幅反落となりました。ダウ平均は115ドル安でスタートしその後も軟調に推移すると引けにかけて一段安となり大きく下げ幅を広げる展開となりました。引け間際に420ドル安まで売られる場面もあったダウ平均は結局396ドル安の25,890ドルで取引を終え3日ぶりの反落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も89ポイント安の10,343ポイントと6日ぶりに反落となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち10業種が下げ、エネルギーが3%以上下落したほか、金融も2%余り下げました。資本財・サービスも2%近く下落しています。一方で生活必需品が1%高となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中28銘柄が下げました。そのなかでもボーイング(BA)が5%近く下落したほか、ゴールドマン・サックス(GS)も4%近く下げました。アメリカン・エキスプレス(AXP)とレイセオン・テクノロジーズ(RTX)も3%以上下げ、ナイキ(NKE)とJPモルガン・チェース(JPM)も3%近く下落しています。一方でウォルマート(WMT)とプロクター・アンド・ギャンブル(PG)が上げ、ウォルマートは有料会員サービス制度を導入しアマゾン・ドット・コム(AMZN)のサービスに対抗すると伝わったことで7%近く上昇しています。

ダウ平均構成銘柄以外では、ユナイテッド航空ホールディングス(UAL)が来月の予約が急速に減り始めたと伝わったことで7%を上回る下げとなりました。電気自動車のテスラ(TSLA)は強気の株価見通しを受けて1%余り上げ連日で上場来高値を更新しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%低い0.64%となりました。ドル円は107円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が25日移動平均線(昨日時点で22,489円)を引けで維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)