日本人の個人金融資産は円貨に偏りすぎ

日本人の資産運用で一番足りないもの。それは外貨です。日本人の個人金融資産は1,800兆円と言われていますが、そのうちの9割以上は円資産に偏っています。外貨資産は1割もありません。

このような通貨配分は、円高になればメリットですが、円安には脆弱な構造だと考えられます。

多くの日本人は、長期的には円高よりも円安になる可能性が高いと考えています。にもかかわらず資産のほとんどが円資産と言うのは、考えていることとやっていることが真逆になっている状態です。

円高か円安か全く予想できない。つまり、五分五分の状態であれば、資産の50%は外貨で保有すべきと私は考えます。

外貨資産を増やすには?

外貨資産を増やす方法には、外貨預金、外貨建ての投資信託、外国株式を投資対象としている投資信託、FX、さらには海外不動産や海外の高金利外貨預金などの選択肢があります。

その中で、投資入門者向けの1つ目の選択肢は、外貨に投資する国内投資信託です。

なぜなら、金融機関によっては100円という少額から投資を始めることができ、様々な投資対象(地域、資産クラス)から選択が可能で、インデックス(市場の平均値)で運用できるからです。

また、投資信託では時間を分散して投資する「ドルコスト平均法」を使うことができるのもメリットです。

マネックス証券を始めとするネット証券の投資信託の積み立てサービスを使えば、すぐに実践でき、外貨比率を計画的に高めていくことができます。

国内投資信託を選ぶポイント

投資する投資信託としては、外国株式の投資信託を選ぶのが良いでしょう。株式に比べ債券は金利が低く、リスクの割にリターンが期待しにくい投資環境だからです。

外国株式を投資対象として選ぶ場合、市場の平均(インデックス)に連動する投資信託(インデックスファンド)を活用するのが良いかと思います。なかでも、先進国の株式インデックスと新興国の株式インデックスに連動する投資信託をそれぞれ活用するのが良いでしょう。

2つのファンドを組み合わせて購入すれば、世界の約50ヶ国の株式市場に分散して投資することができます。

先進国と新興国の比率に関しては、新興国の方がハイリスク・ハイリターンと言えます。リスクを抑えたい場合は、先進国株式の比率を高めにすると良いでしょう。

外貨資産と言うと、国内投資信託だけではなく、海外の銀行口座や、海外不動産などを検討したいと言う人もいるかもしれません。

しかし、日本の銀行は海外送金に対して消極的です。マネー・ローンダリング等への対策が強化されていることもあり、海外送金に際して必要書類が厳格に要求されるなど、送金手続きが煩雑で時間がかかる場合が増えています。

結果として、海外に資産を持ち出して、外貨運用することがますます難しくなってきています。

したがって、国内の投資信託を使って外貨資産を増やしていく方法は、手間もかからず低コストで運用できる方法と言えるでしょう。外貨資産の比率を増やしたいという人は少額でも良いので、早速始めてみてはいかがでしょうか。