【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 25,742.65  △267.63 (6/2)
NASDAQ: 9,608.38  △56.33 (6/2)

1.概況

米国市場は経済活動再開による景気回復への期待から続伸となりました。107ドル高でスタートしたダウ平均は240ドル高近くまで上昇したあと昼前に一旦60ドル高程度まで上げ幅を縮めましたが、その後徐々に持ち直すと引けにかけて大きく上げ幅を広げる展開となりました。結局ダウ平均は267ドル高の25,742ドルとほぼ高値引けで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も56ポイント高の9,608ポイントと3日続伸となっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでもエネルギーが2%を超える上昇となったほか、素材と資本財・サービスも1%以上上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が上げました。そのなかでもダウ(DOW)が5%を超える上昇となったほか、アメリカン・エキスプレス(AXP)とキャタピラー(CAT)、エクソンモービル(XOM)、ホーム・デポ(HD)、ゴールドマン・サックス(GS)、シェブロン(CVX)も2%以上上げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、シティグループ(C)が投資判断の引き上げを受けて3%近く上げました。ホームセンターのロウズ(LOW)も投資判断の引き上げを受けて2%以上上昇しています。さらに決済サービスのペイパル・ホールディングス(PYPL)は目標株価の引き上げを好感して2%近く上げています。一方で仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが提案していた買収の先行きが不透明になったと伝わったことでティファニー(TIF)が9%近く下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%高い0.68%となりました。ドル円は円安に振れ108円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高と円安を受けて上昇してのスタートが予想されます。日経平均は節目の22,500円を超えてきそうですが、短期的な過熱感が高まるなかでどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)