昨日の米NASDAQ総合指数は、去年(2019年)の終値を超え、去年の高値ともほぼ同値となりました。恐るべし、アメリカ。2月19日に高値を付けたあと暴落し、3月23日には年初来23.5%の下落となっていたのですが、それを全て返してしまったのです。ダウ平均はまだ年初来16.3%下落、S&Pは10.8%の下落ですが、着実に戻って来ています。
NASDAQの堅調を引っ張っているのは、テスラ、ネットフリックス、あのギリアドなどの企業群ですが、国や連銀の素早くて大胆な規模の流動性供給策などが、株価を底値から押し上げるのに大きく寄与していることは云うまでもありません。アメリカのやり方はいつでも、全てを助けるのではなく、どこかを助けて伸ばして、その力で全体を守る、と云う、危機対応の局面でも競争原理を活用しながら施策を打つところに特徴があると思います。このダイナミクスさが、アメリカの真骨頂でしょう。
日本には日本のやり方があります。いい面も一杯あります。しかしアメリカのやり方のいいところは、真似てみるのも一つの手だと思います。