4月の米株市場は、ダウ平均で見て11.1%の上昇となり、実に1987年1月以来33年ぶりに高い月間上昇率となりました。一方で、過去6週間の失業保険申請数は3000万件を超え、4月だけで見ても失業者2400万人、失業率14%の見込みで、GFC(リーマンショック)時を超える経済危機に直面しています。この実体経済と株価の乖離はどこから来ているのでしょうか?

株価は未来を先取りしようとするものですから、先ずは実体経済の落ち込み以上に早く深く売られ、そこからは逆に、経済再開や治療薬への期待から、実体経済が悪化するのを横目に未来に対する希望から買われた。と、そう云うことなのですが、同時に、今回の新型コロナウイルス問題が、世界各国で恐らく貧富の差を大きくしている、少なくとも余裕のない人の暮らしは更に厳しくなり、余裕のある人はさほど困っていない、と云う状況を演出しているのも事実でしょう。

今打たれている経済再生政策、或いはこれから考えられる政策は、大幅な財政支出を必ず含むと思われますが、そのツケを誰に回すのか?が極めて重要なテーマだと思います。国民全員なのか?発言しない将来世代なのか?或いは持てる者なのか?答えは自明のようでもあり、そんなに簡単でもない気もします。いずれにしろこの部分の議論を、しっかりとしていくべきだと思います。因みに我が国国会は、補正予算を昨日承認しましたが、国民からの税金の使い方ばかり(テレビを見る限りはそれのみ)に議論が行き、どのように税金を集めるか、誰から税金を集めるか、の議論が全くされなかった(少なくともそのように見える)のは、納税者である国民の代表として議論がされるべきである国会のあり方としては、私からは何かが大きく欠落していると思わざるを得ませんでした。

さて、明日からステイホーム大型連休です。当社グループの中では仮想通貨は引き続き週末も祝日も含めて毎日24時間取引が出来ますし、マネックス証券では米株・中国株・FXは、来週の4・5・6(月・火・水)の祝日中もお取引できます。また来週の4・5・6(月・火・水)は、毎朝10時と毎夕5時に、米株とFXマーケットについての解説コメントをライブでお伝えしますので、ステイホーム週間中のお供に、是非ご活用下さい。私たちは経済社会生活を支えるインフラ企業として、ステイホーム週間中も活動しております。私も、ツイッターやブログを、連休中も書き込んだりするかも知れません。では、良い連休をお過ごし下さい!