このレポートのまとめ
1.スリーエムは4月28日(火)寄付き前に決算発表
2.キャタピラーは4月28日(火)寄付き前に決算発表
3.ディーアール・ホートンは4月28日(火)寄付き前に決算発表
4.メルクは4月28日(火)寄付き前に決算発表
5.ペプシコは4月28日(火)寄付き前に決算発表
6.ファイザーは4月28日(火)寄付き前に決算発表
7.アドバンスト・マイクロ・デバイシズは4月28日(火)引け後に決算発表
8.アルファベットは4月28日(火)引け後に決算発表
9.スターバックスは4月28日(火)引け後に決算発表
■スリーエム(MMM)
スリーエム(ティッカーシンボル:MMM)は4月28日(火)寄付き前に決算発表します。
同社の2019年第4四半期決算は予想を下回りました。
前回の決算をもう少し詳細に見ると、部門別売上高(前年比オルガニック成長率、営業マージン)は次の通りでした。
安全&工業 28億ドル(-2.8%、20.9%)
運輸&電子 23億ドル(-5.9%、20.8%)
ヘルスケア 21億ドル(-0.2%、21.3%)
消費者 13億ドル(+0.2%、23.4%)
営業キャッシュフローは23憶ドル、フリー・キャッシュフローは18億ドルでした。
また、同社は1,500名のリストラを発表しました。
スリーエムは新型コロナウイルスでN95マスクを増産中です。月産5,000万枚(+40%の増産)を目指しています。
■キャタピラー(CAT)
キャタピラー(ティッカーシンボル:CAT)は4月28日(火)寄付き前に決算発表します。
2019年第4四半期決算はまちまちな内容でした。
同社は新型コロナウイルスの影響で3月26日に通年のガイダンスを撤回しています。
■ディーアール・ホートン(DHI)
■メルク(MRK)
メルク(ティッカーシンボル:MRK)は4月28日(火)寄付き前に決算発表します。
2月に発表された同社の2019年第4四半期決算は良いものでした。
主な薬の売上高と前年同期比成長率は次の通り。
キイトルーダ 31.1億ドル +45%
ガーダシル 6.93億ドル -17%
プロクァド 4.81億ドル +6%
ジャヌビア 9.43億ドル +1%
ジャヌメット 4.75億ドル -11%
アニマル・ヘルス部門の売上高は43.9億ドル、前年同期比+8%でした。
メルクは2021年上半期をメドに皮下埋込型避妊薬インプラノンなどを製造するウイメンズ・ヘルス部門を別会社としてスピンオフすると発表しました。
ウイメンズ・ヘルス部門はメルクの売上高の15%程度ですが、製薬工場のキャパシティの25%、SKUの60%を占めており、雑多な商品が生産キャパシティの少なからぬ部分を占有していたことを示唆しています。
2020年の一株利益(EPS)は予想5.54ドルに対し新ガイダンス5.62~5.77ドルが、売上高予想486.5億ドルに対し新ガイダンス488~503億ドルが提示されました。
■ペプシコ(PEP)
ペプシコ(ティッカーシンボル:PEP)は4月28日(火)寄付き前に決算発表します。
2月に発表された同社の2019年第4四半期決算は予想と一致しました。
第4四半期決算をもう少し詳細に見ると売上高とオルガニックな成長率は次の通り。
フリトレー北米 51.5億ドル +3%
クエーカー北米 7.72億ドル +0%
ペプシコ北米 62.6億ドル+3%
南米 25.4億ドル +6%
欧州 38.9億ドル +6%
アフリカ中東南アジア 11.2億ドル +8%
アジア太平洋オーストラリア中国 9.2億ドル +9%
営業利益は次の通り。
フリトレー北米 15.6億ドル
クエーカー北米 1.5億ドル
ペプシコ北米 4.6億ドル
南米 3.6億ドル
欧州 4.2億ドル
アフリカ中東南アジア 1.2億ドル
アジア太平洋オーストラリア中国 8,900万ドル
2020年のガイダンスは、売上高成長率が+4%、コアEPS成長率が+7%です。
売上高に占める中国比率は2%以下となっています。
ペプシコはエナジー・ドリンクのロックスターを38.5億ドルで買収すると3月11日に発表しました。
■ファイザー(PFE)
1月に発表された同社の第4四半期決算は悪いものでした。
2020年の一株利益(EPS)は予想2.82ドルに対し新ガイダンス2.82~2.92ドルが、売上高予想489.3億ドルに対し新ガイダンス485~505億ドルが提示されました。なお、2020年第1四半期より、メリディアンならびにマイラン日本の業績がファイザーの決算の連結対象となります。に2019年のメリディアンならびにマイラン日本の売上高は5.98億ドルでした。
ファイザーは新型コロナウイルス向けワクチンBNT162を開発中で、バイオンテック(ティッカーシンボル:BNTX)と共同しドイツで臨床試験を開始する許可を得ました。バイオンテックは独自のmRNA技術を持っています。ファイザーは1.85億ドルの前渡金をバイオンテックに支払います。
■アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)
1月に発表された同社の2019年第4四半期は予想を上回りましたが、ガイダンスは悪いものでした。
第1四半期は売上高予想18.7億ドルに対し、新ガイダンス17.5~18.5億ドルが提示されました。
2020年の売上高は予想83.9億ドルに対し、新ガイダンス86.2~87.5億ドルが提示されています。
3月6日、同社は新型コロナウイルスに関する業績見通しについてコメントしており、その中で第1四半期売上高はこれまでのガイダンスを維持するものの、おそらく下限当りの売上高になるだろうと発表しました。また2020年のガイダンスも変更していません。
■アルファベット(GOOG)
アルファベット(ティッカーシンボル:GOOG)は4月28日(火)引け後に決算発表します。
2月に発表された同社の2019年第4四半期決算はまちまちでした。
部門別売上高(前年同期)は次の通り。
サーチ 271.9億ドル(233.2億ドル)
YouTube広告 47.2億ドル(36.1億ドル)
ネットワーク・メンバー・プロパティーズ 60.32億ドル(55.9億ドル)
クラウド 26.14億ドル(17.1億ドル)
その他 52.6億ドル(47.7億ドル)
アザーベッツ 1.72億ドル(1.54億ドル)
地域別売上高(前年同期比成長率)は次の通り。
米国 217.4億ドル(+16%)
欧州中東アフリカ 140.1億ドル(+15%)
アジア太平洋 74.8億ドル(+24%)
米国を除く米州 26.7億ドル(+21%)
営業マージンは20%でした。
トラフィック・アクイジション・コスト(TAC)は85億ドル(前年同期74.4億ドル)でした。
実効税率は殆どゼロに近い結果となりました。
同社は、YouTube広告のダイレクト・レスポンス広告が大きく伸びました。GCPはクラウド部門(+53%)よりかなり速く成長しています。
同社は新型コロナウイルスの影響で採用を絞り込むと発表しています。
■スターバックス(SBUX)
1月に発表された同社の第1四半期(12月期)決算は良好でした。
既存店売上比較は+5%、予想は4.3%でした。うちチケットが+3%、トランザクションが+2%となりました。
米州既存店売上比較は+6%、海外既存店売上比較は+1%でした。うちチケットが+2%、トランザクションが-1%でした。中国既存店売上比較は+3%、うちトランザクションは+1%となっています。
カンファレンスコールにおいて、中国での新型コロナウイルスの影響に関するディスカッションがありました。
中国現地パートナーの第1四半期売上高は前年同期比+15%、店舗数は+16%でした。既存店売上比較は+3%となりました。スマホからのドリンク発注が総売上高の15%を占めています。デリバリーが総売上高に占める割合は9%でした。なおスターバックス全体に占める中国比率は10%です。
4月8日にスターバックスは新型コロナウイルスのビジネスへの影響に関しアップデートを行いました。そこで第2四半期の一株利益(EPS)は32セント前後になると利益警告をしています。また2020年のガイダンスは取り下げました。