このレポートのまとめ
1.アイビーエムは4月20日(月)引け後に決算発表する
2.コカコーラは4月21日(火)寄付き前に決算発表する
3.ロッキード・マーチンは4月21日(火)寄付き前に決算発表する
4.ネットフリックスは4月21日(火)引け後に決算発表する
5.テキサス・インストゥルメンツは4月21日(火)引け後に決算発表する
■アイビーエム(IBM)
アイビーエム(ティッカーシンボル:IBM)は4月20日(月)引け後に決算発表します。
1月に発表された2019年第4四半期決算では一株利益(EPS)、売上高ともに事前予想を上回りました。
2019年第4四半期決算結果の詳細は以下の通りです。
部門別売上高(前年比成長率):
クラウド&コグニティブ・ソフトウェア 72億ドル(+9%)
グローバル・ビジネス・サービス 42億ドル(±0%)
グローバル・テクノロジー・サービス 69億ドル(-4%)
システムズ 30億ドル(+16%)
クラウド 68億ドル(+23%=但し部門売却あり)です。
部門別グロスマージン(前年同期):
クラウド&コグニティブ・ソフトウェア 79.2%(79.4%)
グローバル・ビジネス・サービス 27.5%(27.8%)
グローバル・テクノロジー・サービス 35.2%(34.9%)
システムズ 56.0%(50.8%)
グローバル・ファイナンシング 35.6%(29.1%)
グロスマージンは51.8%、フリー・キャッシュフローは60億ドルでした。
2020年の一株利益(EPS)は予想13.29ドルに対し13.35ドルが提示されました。
■コカコーラ(KO)
コカコーラ(ティッカーシンボル:KO)は4月21日(火)寄付き前に決算発表します。
1月に発表された同社の2019年第4四半期決算は予想に一致する内容でした。
2019年第4四半期決算結果詳細の原液売上高成長率の内訳:
欧州中東アフリカ -5%
南米 +10%
北米 +3%
アジア太平洋 +3%
グローバル・ベンチャーズ +11%
全社 +2%
ボトリング投資 -1%
ユニット・ケース・ボリューム成長の内訳:
欧州中東アフリカ +4%
南米 +3%
北米 0%
アジア太平洋 +2%
グローバル・ベンチャーズ +9%
ボトリング投資 +26%
全社 +3%
2020年度の一株利益(EPS)は1月の決算発表時に2.25ドルというガイダンスが提示されたのですが、新型コロナウイルスの影響でスポーツ・イベントが延期されたこと、レストランなどにおける販売が低迷することが予想されることを考慮し3月20日に撤回されました。
■ロッキード・マーチン(LMT)
ロッキード・マーチン(ティッカーシンボル:LMT)は4月21日(火)に決算発表します。
1月に発表された同社の2019年第4四半期決算は一株利益(EPS)、売上高ともに予想を上回る良い内容でした。
決算結果の詳細:
部門別売上高(前年同期実績):
航空機 63.81億ドル(58.81億ドル)
ミサイル 27.69億ドル(24.27億ドル)
ヘリコプター 38.89億ドル(36.13億ドル)
宇宙 28.39億ドル(24.9億ドル)
部門別営業利益(前年同期実績):
航空 6.79億ドル(6.26億ドル)
ミサイル 3.48億ドル(3.76億ドル)
ヘリコプター 3.53億ドル(2.89億ドル)
宇宙 2.6億ドル(2.24億ドル)
部門別営業マージン(前年同期実績)は:
航空 10.6%(10.6%)
ミサイル 12.6%(15.5%)
ヘリコプター 9.1%(8.0%)
宇宙 9.2%(9.0%)
営業キャッシュフローは14.9億ドルで、前年同期は22.17億ドルでした。但し今期の数字は年金基金への払い込み10億ドルを除いた数字です。また2018年の場合の年金基金への払込額は50億ドル、一方、8.7億ドルの税金の払戻を含んでいました。
2020年の一株利益(EPS)は予想24.16ドルに対し新ガイダンス23.65~23.95ドルが提示されました。但しこれは海外の顧客に兵器を販売した際に適用される税法ならびに控除ルールの変更に伴う一時要因を除いた数字です。売上高は予想625.6億ドルに対し新ガイダンス627.5~642.5億ドルが示されました。なお同社は新型コロナウイルスでも利益警告(業績の下方修正)をしていません。
ロッキード・マーチンは次期CEOにジェームズ・タイクレットを選びました。彼は元アメリカン・タワー(ティッカーシンボル:AMT)のCEOです。マリリン・ヒューソンCEOは6月15日付で会長に就任します。
■ネットフリックス(NFLX)
ネットフリックス(ティッカーシンボル:NFLX)は4月21日(火)引け後に決算発表します。
同社の第4四半期決算は一株利益(EPS)、売上高ともに予想を上回る良い内容でした。なお第4四半期の一株利益(EPS)は米国財務省が2017年制税改革にまつわる新しいレギュレーションを発表した結果、2019年の第1~第3四半期の法人税の過払い(over-accrued)があり、それを調整(純利益は4.37億ドル押し上げ)しました。
第4四半期の決算をもう少し詳細に見ると新規顧客数はガイダンス760万人に対し876万人でした。新しい番組が充実していたことと世界でストリーミングが消費者に受け入れられたことが成長に寄与しました。欧州中東アフリカ、南米、アジア太平洋で新規加入者は過去最高を記録しました。
その反面、米国カナダの新規加入者は55万人にとどまりました。前年同期は175万人でした。米国カナダが不振だった理由は「Disney+」の影響です。
第4四半期末の時点での加入者数:
米国カナダ 6,766万人(うち新規55万人)
欧州中東アフリカ 5,178万人(うち新規442万人)
南米 3,142万人(うち新規204万人)
アジア太平洋 1,623万人(うち新規175万人)
米国売上高は24.58億ドル、コントリビューション・マージンは30.8%でした。
海外売上高は29.41億ドル、コントリビューション・マージンは11.2%でした。
第1四半期の一株利益(EPS)は予想1.18ドルに対し新ガイダンス1.66ドルが、売上高は予想57.4億ドルに対し新ガイダンス57.3億ドルが提示されました。新規顧客は予想850万人に対し新ガイダンス700万人が提示されました。
ネットフリックスは外出禁止令で恩恵をこうむる銘柄のひとつであり利益警告はしていません。
■テキサス・インストゥルメンツ(TXN)