新型コロナウイルス騒動は、経済等にどんな影響をもたらすか考えてみました。先ず最初に云えるのは、騒動はまだ終わっていないと云うことです。未だ終わっていないし、何よりも「見えない」と云うことが、問題を複雑にし、割り引かねばならないリスク量を大きくしています。戦争中だって営業していたカフェも閉まり、恐らく戦時下よりも株式市場は乱高下しています。終わってないし見えないので、未だその影響を語るには早計かも知れないのですが、それでも尚、想像してみました。

今回のことで、一番バランスシートが痛むのは国です。自宅待機とか在宅勤務と云っても、公務員や正社員は給料が出ますし、個人は却って支出も減っているし、バブル期のような国民全体で不動産をレバレッジ掛けて持っているような状況ではないと思うので、もちろん非正規社員の問題とかもあるのですが、一般に、個人のバランスシートはそれほどには痛まないと思います。企業部門も、一般に内部留保が多過ぎて問題になって来た訳ですから、資本は消費されるものの、やはりバランスシートは安泰な企業が多いと思います。

もちろん、資本が過小だったり過剰成長投資をしているスタートアップもあると思いますし、何よりも飲食店を含めて全国に拡がる中小企業は、資本蓄積は薄いので、日銭が入らないと大変だと思います。だからこそこの部分に、政府は重点的に資金や資本を配分するのでしょう。要は、個人や上場企業のバランスシートは大問題になる例は限定的で、中小企業等を支援するために、国のバランスシートが痛む、と云う構造になるのだと思います。

しかしそれって、我が国で過去数十年間眺めてきた風景と何ら変わりありません。そして心配することはありません。ゴーンさんが逃げたレバノンは、先日デフォルトしました。国家としての外貨建て借金の返済の延期を一方的に宣言した訳ですが、レバノンは実はつい最近までプライマリーバランスは黒字だったのです。プライマリーバランスが黒字ならデフォルトしない訳ではないのです。日本はプライマリーバランスが赤字でも、外国からの借金を基本していませんから、デフォルトはしないのです。

なので、この新型コロナウイルス騒動の末に、日本は、国のバランスシートだけが痛んでいるが、それも昔と比べて大した問題でない、状態になると思うのです。諸外国は大変です。企業に内部留保が足りなかったり、国の対外債務が大きかったり。そのような比較の中で、日本は、STRONGERになる可能性があると思うのです。そのような状況になったら、世界の中の日本企業にとって企業活動をしやすくするような、会計ルールの変更などを手当てすると、日本はかなり元気になると思います。そんな明るい未来を遠くに見ながら、今の対応をしていきたいと思います。