東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は92円安の2万3386円と3日ぶりに反落しました、TOPIXやJPX日経400、東証2部指数なども下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。日経平均は、前日の米国市場が下落したことを受けて51円安の2万3427円と反落して寄り付きました。まもなくプラスに転じた日経平均は9時半過ぎに109円高まで上昇したものの、急速に上げ幅を縮めるとその後は昨日の終値を挟んで揉み合う展開となり65円安の2万3413円で前場を終えました。小幅なプラス圏で後場を迎えた日経平均は13時過ぎから売りが優勢になるとじりじりと下げ幅を広げ引け間際には100円安まで下落しました。結局、日経平均は92円安と本日の安値圏で取引を終えています。東証1部の売買代金は2兆968億円でした。
東証33業種は保険業や情報・通信業、石油石炭製品などの9業種が上昇した一方で、パルプ・紙や水産・農林業、サービス業などの24業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちとなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が2.4%上昇したほか、SUMCO(3436)やトヨタ自動車(7203)、三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)、楽天(4755)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)が上昇しました。中でもSUMCOは外資系証券が目標株価を引き上げ、買い推奨リストに新たに加えたことで5.2%上昇しました。一方で任天堂(7974)やソニー(6758)、ファーストリテイリング(9983)、東京エレクトロン(8035)は下落しました。
その他材料が出たところでは除菌消臭剤「クレベリン」を製造する大幸薬品(4574)は財務局へ提出された変更報告書で同社社長が保有株の一部を売却していたことが明らかとなり4.7%下落しました。また、新型肺炎の感染拡大防止のため「サンリオピューロランド」などのテーマパークの臨時休館を発表したサンリオ(8136)が業績への悪影響が懸念されて3.3%下落しました。同じくテーマパークを運営するオリエンタルランド(4661)も国内大手証券が目標株価を引き下げたことなどを受けて2.5%下落しています。
VIEW POINT: 明日への視点
本日の日本市場は、米国株安や新型肺炎への警戒感から売りに押される展開となりました。ドル円が一時112円台をつけるなど円安に振れているものの、3連休前の週末ということもあり持ち高調整の売りも出たようです。日経平均は25日移動平均線(23,555円)を下回っており来週もここを回復できるかが注目されます。
(マネックス証券 プロダクト部)