2015年からの長期三角保ち合い
米ドル/円のここ数年の最大の特徴は、値動きの収縮ではないか。要するに、値動きの振幅の縮小が続いてきたということ。ただ、その点に注目するなら、いよいよ値動き収縮相場は、「最後の最後」を迎えている可能性があるのではないか。
まず、米ドル/円の高値に注目すると、2015年の125円が、翌年は118円、そして114円、112円といった具合に着実に切り下がる形となってきた。ちなみに今年は110円を大きく超えられない展開となってきた。
ただその一方で、下値も着実に切り上がってきた。ちなみに、2016年は、いわゆる「Brexit(英国のEU離脱)ショック」で98円を記録したものの、その後は104円、さらに今年は「イラン・ショック」でも107円を割れず、そして「新型肺炎ショック」でも108円を割れず。
以上をまとめると、米ドル/円の値動きの収縮は、いよいよ108~110円に収れんした可能性もある。つまり、どちらかをブレークすることは値動き収縮の終わりの可能性がある。それはつまり、米ドル/円小動き終了の可能性もあるということかもしれない。