2年で14%の下落=ユーロ/米ドル

ユーロ/米ドルは先週、昨年10月に記録した安値を更新してきた。これで、2018年2月から始まった下落トレンドは丸2年続いたことになる。

ちなみに、2010年以降のユーロ/米ドルのトレンドで2年以上続いたのは1回しかなかった(図表参照)。その意味では、今回の下落トレンドはかなり長く続いていることになる。2010年以降のユーロ/米ドルの最長継続期間は2年8ヶ月だったので、今回もそれを更新するまでに至らないなら、今年中に下落トレンドは終了する見通しになる。

このように、今回の下落トレンドは経験的にはかなり長く続いているといえるが、一方で変動幅はまだまだ小幅にとどまっている。2010年以降の最小変動幅は16%だったが、今回はまだ14%に過ぎない。ちなみに、今回の下落トレンドは1.25ドルから始まったが、そこからの下落幅が16%まで拡大するなら1.05ドルへ続落する計算になる。

以上を整理すると、今回のユーロ/米ドルの下落トレンドは、長く続いている割には小幅な値動きにとどまっているというのが、これまでの状況といえそうだ。

【図表】
出所:マネックス証券調べ