前回のコラムでは、一巡環変化日1月22日の反応が大事であり、108円台モミアイ継続か否かを試されるだけに転換線割れは基準線までの下落につながりやすいと述べました。

実際の変動は1月27日108.733円までの下落となり、基準線をわずかに割り込む結果となりました。

今日1月28日の相場位置は日足先行スパン下限と基準線に挟まれる位置にありますが、今日、明日の反発がなければ先行スパンを割り込む可能性は極めて高いとせねばなりません。

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

現在横ばいで動かぬ基準線108.970円をつけた、2019年10月15日実線は遅行スパンと交わるものであるだけにモミアイ起点とみなせるものです。

10月15日から74日目(33+42-1)基本数値での同水準、安値決まりの可能性を1月27日は内在するものとなっていますが、次の基本数値76日目1月29日はより重要なものとなります。2019年10月3日から1月17日まで76日間の上昇に見合うものでもあるからです。

また1月22日一巡環(676日)変化日は目先の中心としての意味がここでは強いものとなりますが、転換線位置であるだけに高値からの時間、値幅は特に大事となります。

1月17日から転換線までの値幅以上に下げているだけに、下げの勢いが強いとみなさざるを得ません。しかし時間的には1月17日から転換線割れまで4本、転換線割れから4本目が今日となっています。

また、1月17日まで高値切り上げ、11月安値、1月8日と安値切り下げのYとなっているので、現在位置からの下落は1月8日割れにつながりやすい側面があります。

少なくとも今日明日の反発がなければ、転換線と同様に、基準線割れまでの時間は作用するものと見なければならないでしょう。

次の変化日1月31日は、上げ三波動構成変化日となりますが、このまま下げるケースでは1月30日が大事となります。

また反発ある場合もすでに基準線、転換線を割り込んでいますから、下げ始める転換線との反応には注目せねばなりません。少なくとも転換線を超える反発力が見られなければ2月11日、12日、あるいは2月18日の重要変化日までの下げ圧力は考慮せざるを得ないと捉えます。

9週足もまた今週末109.501円を上抜かねば陰転してきます。108.594円を割り込むようなら陰連継続は確実なものとなるだけに、今日、明日の在り方は特に注目ください。

【図表2】米ドル/円(週足)
出所:筆者作成

 

※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。