前回のコラム「米ドル/円は当面堅調と見る」では、今後重視すべき変化日1月22日、1月31日、2月5日、2月11日、2月12日、2月18日について触れました。そして、108.5円水準からの上放れの可能性が高いこと、1月8日の下落によって波動の形が変わったことから、当面米ドル/円は堅調であると述べました。

実際の変動は1月17日110.288円までの上昇後、大きく崩れず推移という形でありますが、目先は1月22日からどちらに動くかに注目します。

1月22日は、2017年6月14日から一巡環676日目の時間経過のポイントとなります。2017年6月14日の4本値は安値108.820円、高値110.341円、寄り付き110.027円、終値109.540円であり、1月21日現在110.175円は同水準であることがわかります。

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

また急激に上昇してきた日足転換線は、1月17日高値を更新しない限り1月22日109.861円、1月23日109.888円、1月24日110.037円まで受動的に上げ続け、相場実線との反応を試されることとなります。

均衡表上は基準線のあり方もまた大事で、1月17日高値を上抜くか1月8日安値を割り込まない限り、2月12日まで108.970円のまま横ばいを続けます。

2月12日は、1月8日から26日目、12月2日高値から51日目ということで重視しています。ただ、2016年6月安値から942日目、2016年安値までの二波動構成で941日となっていますから、高値を更新しない限り2月11日、12日までモミアイ継続の可能性も残されるということになります。

1月8日から新たに上げ三波動をなしていくのか、108円台のモミアイ継続かを試されるのが明日1月22日変化日です。日足転換線割れは「崩れ」ではないものの、日足基準線までの下落に直結しやすい側面があります。

また1月17日高値を上抜く場合は、前回述べた計算値、各均衡表には注意が必要です。

【図表2】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

今のところ、1月8日N110.829円(10月3日起点)はまだ達成していません。

1月31日までにこの価格を達成すれば、三波動の時間内に計算値を達成したことになります。株式など他の変動では上昇継続を示唆するケースが多いのですが、為替変動は計算値達成で下げ幅を極端化させる場合も多く、ここではあまり多くを期待しないほうが良いでしょう。

さて1月8日からの上昇局面では、各時間足で均衡表が適切に押し目として機能しています。均衡表の本質的な意味を理解するうえで大事ですのでよくご確認ください。

【図表3】米ドル/円(8時間足)
出所:筆者作成
【図表4】米ドル/円(4時間足)
出所:筆者作成
【図表5】米ドル/円(1時間足)
出所:筆者作成

※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。