東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は42円高の2万4083円と3日続伸し終値ベースの昨年来高値を更新しました。TOPIXやJPX日経400、マザーズ指数なども上昇しましたが、東証2部指数は下落しました。先週末の米国市場が上昇したことを受けて、日経平均は39円高の2万4080円と続伸して寄り付きました。やや伸び悩む場面も見られたものの堅調に上げ幅を広げた日経平均は、60円高の2万4101円で前場を終えました。後場に入ると小幅なプラス圏でもみ合いとなった日経平均は、引けにかけてやや上げ幅を縮めると42円高の2万4083円で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆4179億円と活況の目安となる2兆円を大きく割り込みました。

東証33業種は食料品、小売業、水産・農林業を除く30業種が上昇しました。中でも建設業が1.3%上場したほか、電気・ガス業、機械が1%以上上昇しています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。ソニー(6758)が0.8%上昇したほか、トヨタ自動車(7203)や三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)、東京エレクトロン(8035)、キーエンス(6861)、日本電産(6594)が上昇しました。中でもトヨタ自動車は18日に米インディアナ州の工場刷新について7億ドルを追加投資すると発表しており、積極的な設備投資を好感した買いが入り1.1%上昇しました。一方でソフトバンクグループ(9984)とファーストリテイリング(9983)は下落しました。売買代金トップの任天堂(7974)は変わらずでした。

そのほか材料が出たところでは、17日に投資会社のオフィスサポートから株式公開買い付け(TOB)実施の通告を受けたと発表した東芝機械(6104)が18.9%上昇しました。買い付け価格や上限株数などは明らかにされておらず、買い付けや防衛策の実施による株価上昇への思惑買いが入ったようです。新興市場では、企業の投資家向け広報に関するサービスを手掛けるウィルズ(4482)が一時ストップ高となり終値でも12.8%高と大幅に上昇しました。同社が17日に発表した2019年12月期通期の業績予想の上方修正や上場記念配当の実施が好感されたようです。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日本市場は薄商いのなか上昇しました。今夜の米国市場がマーティン・ルーサー・キング・デーの祝日のため休場となっており様子見姿勢が強まったほか、高値警戒感から積極的な買いが控えられたようです。明日はお昼ごろに日銀金融政策決定会合の結果が発表されますが、現状が維持されるとの見方が多く支援材料にはなりにくそうです。

(マネックス証券 プロダクト部)