【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 29030.22  △90.55 (1/15)
NASDAQ: 9258.70  △7.37 (1/15)

1.概況

昨日の米国市場は米中の貿易交渉で第一弾合意に正式な署名が無事行われたことが好感され上昇しました。小安く始まったダウ平均ですがすぐにプラスに転じると上げ幅を広げて一時は190ドル高近くまで上昇しました。その後も堅調に推移していたダウ平均ですが引けにかけてやや上げ幅を縮めると結局90ドル高の29,030ドルで取引を終え、初めて終値で29,000ドル台に乗せました。ハイテク株比率が高いナスダック総合指数も7ポイント高の9,258ポイントと反発しています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P業種別株価指数は公益事業やヘルスケア、不動産などの8業種が上昇しました。一方でエネルギー、金融、一般消費財の3業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄のうち17銘柄が上昇しました。中でも決算が市場予想を上回ったユナイテッド・ヘルスグループ(UNH)が3%近く上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなっています。その他にもビザ(V)やメルク(MRK)、ファイザー(PFE)などが堅調でした。一方でJPモルガン・チェース(JPM)やスリーエム(MMM)などが下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、2020年上期に純金利収入が減少するとの見通しを示したバンク・オブ・アメリカ(BAC)が2%近く下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%低い1.78%となりました。ドル円は109円90銭近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国株高を受け本日の日本市場は上昇スタートが予想されます。こうした中日経平均が昨日割り込んだ24,000円の節目を回復できるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)